心理学の7つの大罪―真の科学であるために私たちがすべきこと

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心理学の7つの大罪―真の科学であるために私たちがすべきこと

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  • サイズ 46判/ページ数 392p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622087885
  • NDC分類 140
  • Cコード C1011

出版社内容情報

STAP細胞問題で衆目を集めたデータの捏造・改ざんによる不正行為は、心理学にとってもけっして対岸の火事ではない。発表バイアスの影響、実験データの私物化、不正行為への脆弱さ、論文のでたらめな評価尺度……。著者は自らの研究者生活、専門誌の編集委員経験を通じて見えてきた、心理学の研究文化に潜む「7つの大罪」を暴き出す。心理学が透明性と再現可能性を高め、真の科学であるためには何をすべきか? 変革への青写真をも提示する、警鐘の書にして救済の書。

「認知神経科学者で心理学者であるチェインバーズは、再現性の危機の原因となる実践を特定しており、改革するためのキーマンとして重要な役割を担っている」(『ネイチャー』評)

【著者について】クリス・チェインバーズ(Chris Chambers) カーディフ大学心理学部・認知神経科学教授。同大学ブレインリサーチイメージングセンター長。認知神経科学の国際的学術誌「コーテックス」の編集委員を務め、「ガーディアン・サイエンスブログ・ネットワーク」にも寄稿している。

内容説明

心理学は「科学」なのか?それとも、錬金術や骨相学のような時代遅れの技術なのか?改革の旗手が描く、心理学のあるべき未来。

目次

第1の罪 心理学はバイアスの影響を免れていない
第2の罪 心理学は分析に密かな柔軟性を含ませている
第3の罪 心理学は自らを欺いている
第4の罪 心理学はデータを私物化している
第5の罪 心理学は不正行為を防止できていない
第6の罪 心理学はオープン・サイエンスに抵抗している
第7の罪 心理学はでたらめな数字で評価を行っている
救済

著者等紹介

チェインバーズ,クリス[チェインバーズ,クリス] [Chambers,Chris]
カーディフ大学心理学部・認知神経科学教授。同大学ブレインリサーチイメージングセンター長。認知神経科学の国際的学術誌『コーテックス』などの編集委員、2014年より「センター・フォー・オープン・サイエンス」の登録制報告委員を務め、『ガーディアン』紙のサイエンスブログ・ネットワークにも寄稿している

大塚紳一郎[オオツカシンイチロウ]
1980年、東京都に生まれる。臨床心理士。2002年慶應義塾大学文学部卒。2009年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、ISAP(チューリッヒ)在学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうすけ

9
政策決定やマーケティングの参考だけでなく、個人の自己啓発としても心理学のエビデンスは利用されている。そうした知見が実は捏造されたものである、エビデンスとしては弱い可能性があることを学べました。2023/12/10

itokake

7
心理学はこのままでは錬金術や骨相学と同じく消えてしまう。え?思わずインチキ本かと著者をみる。大学の教授…。しかも出版はみすず書房。読み進めるとSTAP細胞騒動もかすみそうな罪の数々(歪んだ論文採用基準や、作られたp値など)。具体例を交えた説明に納得。個人的にはrepligate事件(過去の有力な心理実験のほとんどが再現できなかった)と、ジャーナルのインパクトファクターが無価値だということがショックが大きかった。負の側面を見せるだけで終わらせないのが、著者の誠実さ。事前登録制とデータ公開が健全化への処方箋。2021/04/01

百十一

3
これはなかなかに衝撃的な本だった。 心理学が、特に統計検定を用いる研究ついては、トンデモ科学レベルの研究で溢れかえっていることを、説得力をもって説明してくれた。結果が陽性のものばかりをacceptしてしまうジャーナル、p値ハッキング、方法論の曖昧さによる追試の困難さ、直接的追試の軽視などなど。 最後の方で扱われていた、現状に対する救済に関しては、まだ現場のことがよく分からないので、軽く読み飛ばした。 ただ、全体としてとても面白い本だったし、色んな人が読むべき本である気がする。2022/06/22

氷月

2
現在の心理学の問題点を七つの大罪として論じている。七つとはBias, Hidden Flexibility, Unreliability, Data Hoarding, Corruptibility, Internment, Bean Counting。印象的だったのは陽性の結果と真新しさへの偏重(→追試の軽視)。著名な学者ですら(むしろ著名だからこそなのかもしれないが)追試に対して敵対的であり、また実験のデータも公開しようとしないのは驚き。著者は最終章で七つの罪に対する解決法を提示している。2023/04/25

渓流

2
特に、自然科学以外の科学に内在する問題点ですナア。どんなに客観を装ってもどこかに恣意性を孕む。副題の「真の科学であるために私たちがすべきこと」を呻吟した著者の叫びを文字に起こした本。2019/08/10

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