出版社内容情報
カール・シュミット(1888-1985)とは何者か。政治思想家なのか法学者なのか。ナチスの御用学者なのか、それとも状況に反応するカメレオン的人物なのか。『政治的なものの概念』『憲法論』など多くのロングセラーをもち、デリダやアガンベンはじめ数々の論者によって言及されるシュミットの全体像を第一人者が描く。本書の中心テーマ「例外状態」「緊急権」は日本の現在を考えるためにも役立つだろう。
内容説明
憲法と国家はどちらが優先するのか。「緊急事態=例外状態」は法秩序とどのように関係しているか。シュミットの生涯と思想の変容を詳細に追い、法と国家=権力とわれわれのあり方について考える。
目次
第1章 ヴィルヘルム時代におけるカール・シュミット
第2章 ワイマール共和国初期(一九一九‐一九二四)におけるシュミット
第3章 ワイマール共和国中期(一九二五‐一九二九)におけるシュミット
第4章 ワイマール共和国後期(一九三〇‐一九三二)におけるシュミット
第5章 ナチス時代におけるシュミット
第6章 ボン基本法体制下におけるシュミット
著者等紹介
古賀敬太[コガケイタ]
1952年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。京都大学法学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、大阪国際大学現代社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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