ガザに地下鉄が走る日

個数:
電子版価格
¥3,520
  • 電子版あり

ガザに地下鉄が走る日

  • ウェブストアに52冊在庫がございます。(2025年05月22日 01時43分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 305p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622087472
  • NDC分類 302.285
  • Cコード C0010

出版社内容情報

それでもなお人間らしく生きることが、暴力への抵抗だ。生きながらの死を強いる占領と、パレスチナで暮らす人々との出会いを伝える。イスラエル建国とパレスチナ人の難民化から70年。高い分離壁に囲まれたパレスチナ・ガザ地区は「現代の強制収容所」と言われる。そこで生きるとは、いかなることだろうか。
ガザが完全封鎖されてから10年以上が経つ。移動の自由はなく、物資は制限され、ミサイルが日常的に撃ち込まれ、数年おきに大規模な破壊と集団殺戮が繰り返される。そこで行なわれていることは、難民から、人間性をも剥奪しようとする暴力だ。
占領と戦うとは、この人間性の破壊、生きながらの死と戦うことだ。人間らしく生きる可能性をことごとく圧殺する暴力のなかで人間らしく生きること、それがパレスチナ人の根源的な抵抗となる。
それを教えてくれたのが、パレスチナの人びとだった。著者がパレスチナと関わりつづけて40年、絶望的な状況でなお人間的に生きる人びととの出会いを伝える。ガザに地下鉄が走る日まで、その日が少しでも早く訪れるように、私たちがすることは何だろうかと。

第1章 砂漠の辺獄
第2章 太陽の男たち
第3章 ノーマンの骨
第4章 存在の耐えられない軽さ
第5章 ゲルニカ
第6章 蠅の日の記憶
第7章 闇の奥
第8章 パレスチナ人であるということ
第9章 ヘルウ・フィラスティーン?
第10章 パレスチナ人を生きる
第11章 魂の破壊に抗して
第12章 人間性の臨界
第13章 悲しい苺の実る土地
第14章 ガザに地下鉄が走る日

あとがき

岡真理[オカマリ]
著・文・その他

内容説明

完全封鎖から十年以上経つガザ地区は、現代の強制収容所と言われる。生きながらの死を強いる占領という暴力、そこでなお人間的に生きる人びととの出会いを伝える。

目次

砂漠の辺獄
太陽の男たち
ノーマンの骨
存在の耐えられない軽さ
ゲルニカ
蝿の日の記憶
闇の奥
パレスチナ人であるということ
ヘルウ・フィラスティーン?
パレスチナ人を生きる
魂の破壊に抗して
人間性の臨界
悲しい苺の実る土地
ガザに地下鉄が走る日

著者等紹介

岡真理[オカマリ]
1960年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門は現代アラブ文学、パレスチナ問題、第三世界フェミニズム思想。2009年から平和を目指す朗読集団「国境なき朗読者たち」を主宰し、ガザをテーマとする朗読劇の上演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

143
フランスのヴィシーで二週間ほど語学学校に通っていた時、20人近くいるクラスのうち10名以上がパレスチナからの人だった。フランス政府のプログラムによるもの。それ以来、パレスチナの問題は常に追いかけている。彼らの全員が無事であってくれとずっと願っている。著者がここで書くことは、随分と主観的で散文的だなと思ったら、エッセイだったのか。そういう意味でまとまりにかけるからパレスチナ問題を一から知るには読みにくいかもしれない。彼女の活動には、頭が下がります。2019/08/26

buchipanda3

116
中東パレスチナの人々の声と置かれた姿を綴ったエッセイ。それは紛争中ではなく、平時(と言っても常に危険が伴う状態)の姿。それは祖国を追われ、逃れた異国や押し込められた地区で人間として生活する権利を奪われた七十年の積み重なった姿だった。しかしその苦しみは紛争時以外は注目されない。そのことに胸を突かれた思いがした。彼らの人間性を意図的に否定する非道な暴力が続く中、自らのその瞬間の生を享受することで抵抗を示す者たちの姿が印象深い。終章で語られる虚構の地下鉄路線図のアート作品が本当に実現することを望んでやまない。2023/11/01

しいたけ

80
抑えた筆致で事実を浮き彫りにしている。それでもパレスチナとの関わりが長い著者ゆえに、地中の炎を思わせる怒りが垣間見えるときがある。国民国家と国民国家の空隙「ノーマンズランド」。法も人権も及ばない国を持たざる者は「人間」ではないと繰り返される。ガザにも人が暮らす日常があること。その日常が未来へと繋がらないことも含めた閉塞感。人が造る世界は楽園とは程遠い。遺体を置く冷蔵室が満杯でアイスクリームのショーケースに安置されていたという幼いきょうだいの写真の記述が応えた。2023/10/28

どんぐり

73
現代アラブ文学、パレスチナ問題、第三世界フェミニズム思想を専門とする著者のエッセイ。1948年5月14日、「ユダヤ国家」のイスラエル建国に伴う民族浄化で故郷を追われたパレスチナ人。70年を経たいま、イスラエル占領下で国民でも市民でもなく「ただ人間でしかない者」(ノーマン)がどう生きてきたか。難民テントがバラックに置き換わり、バラックがブロックの家となって2階、3階、4階へと経年変化で積み重なっていく。ガザが完全封鎖されて10年、生活電気も通じない場所に追いやられたパレスチナ人は、仕事もなく、未来に何の希望2019/01/20

pohcho

68
長年パレスチナ問題に関わってきた著者の本。2018年の出版だが(その当時でさえ)ガザに暮らす人々が想像を絶するような悲惨な状況にあることがよくわかる。この本を読み、まさに今、起きている戦争について、自分があまりに無知だったことを知って愕然とする。あれは決して戦争などではなく、一方的な大量虐殺、あるいは新型兵器を世界に見せるためのショー。なぜこんなひどいことが許されるのかと思う。何もわかっていなかった自分を叱りたい。戦争という名の虐殺が一日でも早く終わりますように・・。一人でも多くの人に読んでほしい一冊。2024/01/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13211274
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品