ロラン・バルトによるロラン・バルト

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622086918
  • NDC分類 950.28
  • Cコード C1010

出版社内容情報

「ここにあるすべては、小説のひとりの登場人物によって語られている、とみなされねばならない。」写真と断章による「自伝」の新訳。「彼は、自分自身のいかなる〈イメージ〉にも耐えられないし、名づけられることを苦痛に感じている。理想的な人間関係というのはイメージのないことだと彼は思っている。つまり、親しいあいだでは、たがいに〈形容詞〉をなくすことである。形容詞をもちいて語りあう関係は、イメージの側に、支配や死の側にあるのだ。」(「形容詞」)

1975年に「永遠の作家叢書」の一冊として刊行された本書は、ただちに大きな反響と驚きを呼びおこすとともに、挑戦的ともいえる斬新な形式が読者を戸惑わせた。その衝撃と影響は大きく、少なからぬ作家が自伝的作品を発表するようになる。
それから40年以上がすぎた今、かつてバルトが提示した理論や形式は色あせた。だが、だからこそ、熟成した作品としての姿がくっきりと見えてきたのである。そしてこの作品がじつは革新的な文学の試みにほかならなかったことに気づかされる。
バルトのエクリチュールを包んでいた「イカの墨」が、時の効果によって消え去り、長いあいだ見えなかったその革新性が、ようやく読者の心をとらえるようになった。そうした変化に応じて、新たに翻訳され、精密な訳注をそなえた本書の出現は、ロラン・バルト体験を一新することだろう。

写真【46ページのキャプション付きアルバム】
断章【能動的/反作用的―形容詞―気楽さ―類似という悪魔―黒板に―金銭―アルゴー船―傲慢さ―占い師の身ぶり―選択でなく同意を―真実と断定―アトピア―自己指示性、など「全体性という怪物」まで200余の断章、以下略】
訳註
訳註中のバルトの著作リスト
経歴
著作1942-1974
図版説明
訳者あとがき
指標

ロラン・バルト[ロラン バルト]
著・文・その他

石川美子[イシカワヨシコ]
翻訳

内容説明

1975年に「永遠の作家叢書」の一冊として刊行された本書は、ただちに大きな反響と驚きを呼びおこすとともに、挑戦的ともいえる斬新な形式が読者を戸惑わせた。その衝撃と影響は大きく、少なからぬ作家が自伝的作品を発表するようになる。それから40年以上がすぎた今、かつてバルトが提示した理論や形式は色あせた。だが、だからこそ、熟成した作品としての姿がくっきりと見えてきたのである。そしてこの作品がじつは革新的な文学の試みにほかならなかったことに気づかされる。バルトのエクリチュールを包んでいた「イカの墨」が、時の効果によって消え去り、長いあいだ見えなかったその革新性が、ようやく読者の心をとらえるようになった。そうした変化に応じて、新たに翻訳され、精密な訳注をそなえた本書の出現は、ロラン・バルト体験を一新することだろう。

目次

写真
断章(能動的/反作用的Actif/r´eactif;形容詞L’adjectif;気楽さL’aise;類似という悪魔Le d´emon de l’analogie;黒板にAu tableau noir;金銭L’argent;アルゴー船Le vaisseau Argo;倣慢さl’arrogance;占い師の身ぶりLe geste de l’aruspice;選択でなく同意をL’assentiment,non le choix ほか)

著者等紹介

バルト,ロラン[バルト,ロラン] [Barthes,Roland]
1915‐1980。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に亡くなった

石川美子[イシカワヨシコ]
1980年、京都大学文学部卒業。東京大学人文科学研究科博士課程を経て、1992年、パリ第7大学で博士号取得。フランス文学専攻。明治学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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踊る猫

27
バルトの自伝的書物が、こんなにも瑞々しい訳で。難しいところもあるが虚心に読めば、いつも大事なことを適切な言葉で言い損なう不器用な人物の姿が浮かび上がることがわかるだろう。こういう形容詞を使うのはもちろん失礼だが、「可愛い」バルトの姿……理論的に(マッチョに?)一冊の本を体系立てて書くことができず、また本人もそれを諦めて断章形式で次々と本の計画を考えて、撒き散らすように言葉を綴っていった批評家の姿。古典的な価値観から鑑みればバルトは所詮二流のエッセイストであり三流の小説家だが、私はその不器用なところを愛する2020/04/05

三柴ゆよし

17
石井美子氏の翻訳がすばらしい。註釈も充実しており、これから読むひとはこちらの新訳を手に取ったほうがいい。バルトの著作においては、おなじ語彙を使っていても、その都度、意味内容の位置がズラされていくため、実は巷間かなり単純化されて読まれていると思うのだが、本書や『恋愛のディスクール』は、バルト自身がテーマになっているため、やはり最もとっつきやすい作ではなかろうか。晩年のバルトはずっと小説を書く準備をしていたそうだが、本書に散りばめられた要素がもし統合されていたら……と思うと、いささか残念な気がしないでもない。2020/06/12

nranjen

3
旧訳→原本でいろいろ気づいた後に新訳が出ていることに気づいて購入。旧訳で自分的に納得いっていなかったことが腑に落ちた箇所があり購入した甲斐があった。注釈も充実、索引まで載っていて親切この上ない。訳者あとがきにあるとおり、当時のセンセーショナルな衝撃が収まったことによって、時を経て、気づくことがようやくできたこと多々あると思う。バルトの試みは再評価されてしかるべきだと思う。今まで取り上げられていなかった(といってもバルト研究を知り尽くしてはいない)バルトの真意のようなものが感じられてくる気がしてならない。2019/03/01

uchiyama

2
「称賛され求められているのは、多義性(意味の多重性)ではなく、まさしく両義性や二重性であるということだ。願望としての幻想は、すべてを(何でも)聞くことではなく、〈ほかのこと〉を聞きとることである」。教会で結婚式に出会して、固くなった「排除」を(石のように)ぶつけられたと感じるバルトの、通念に対する「身体的」で「女性的」な抵抗感。この本の、滑稽であることも辞さない姿に、墨に隠れた憐れを誘うイカ(真実の姿)なんかを見つけるのではなく、私は、その墨の黒さと、「ほっとため息をついている老婦人」の姿を同時に見たい。2024/02/25

kana0202

2
めちゃオモロい。バルトってかわいいよな。2021/10/16

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