ファン・ゴッホの手紙

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ファン・ゴッホの手紙

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  • サイズ A5判/ページ数 432p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784622086376
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C1070

出版社内容情報

ファン・ゴッホの没後100年を記念して、全4巻からなる新しいオランダ語版の書簡全集が1990年に刊行された。これまでに刊行されてきたファン・ゴッホの書簡集は一部に削除、省略、伏せ字などがあったが、近年それらが開示され、原文の綿密な解読作業による修正もなされてきている。この日本語版の一巻本選集は、この面目を一新した書簡全集の全貌を簡潔なかたちで日本の読者に示そうとして編者が新たに編んだものである。また、アルルでの共同生活前後のゴーガンの手紙もこの選集のなかに組み込まれている。

「これまで〈神話化〉されてきたファン・ゴッホの伝記を修正する研究が近年発表されている。父親がフィンセントを精神病院へ入れようとした〈ヘール事件〉その他、これまで伏せられてきた文章は公刊されてこの選集にも入れられている……売れない画家の兄は弟に依存したが、弟は兄の仕事を共同で進めるという一体感を強めてゆく――あつれきと感謝、不満と感動を縒り合わせる絆の物語がこの書簡集である。これほど自分の気持をさらけだす文章はめったにない。
セザンヌもゴーガンも自然と都市文明の落差を敏感に意識したことでファン・ゴッホと共通するだろうが、日々の仕事、自然から受ける感動、女性や貧しく、恵まれぬ人びとやすぐれた人物の仕事への敬意などを長文で語る日録さながらのフィンセントの書簡集はドキュメントとして、また記録文学として抜群の価値をもっていると思う。また彼か浮世絵に強い関心を抱いたことだけでなく、一茎の草から宇宙に及ぶ自然への没入が日本の芸術家に見られるとして、その賢者を理想と考える面でも日本の読者はフィンセントになお深い親近感を覚えるのではなかろうか」。(編者あとがき)

内容説明

生きる意味と絵画への専心を伝えて、永遠に読者を魅きつけるゴッホの手紙。画家の全貌を示すべく編集された選集、決定版。

目次

ハーグ―一八七二年八月‐一八七三年五月
ロンドン―一八七三年六月‐一八七五年五月
パリ―一八七五年五月‐一八七六年三月
ラムズゲイトとアイルワース―一八七六年四月‐十二月
ドルドレヒト―一八七七年一月‐四月
アムステルダム―一八七七年五月‐一八七八年七月
ブリュッセルとボリナージュ―一八七八年七月‐一八八一年四月
エッテン―一八八一年四月‐十二月
ハーグ―一八八一年十二月‐一八八三年九月
ドレンテ―一八八三年九月‐十一月
ニュネン―一八八三年十二月‐一八八五年十一月
アントウェルペン――一八八五年十一月‐一八八六年二月
パリ―一八八六年三月‐一八八八年二月
アルル―一八八八年二月‐一八八九年五月
サン=レミ―一八八九年五月‐一八九〇年五月
オーヴェール=シュル=オワーズ―一八九〇年五月‐七月

著者等紹介

二見史郎[フタミシロウ]
1928年神奈川県に生れる。1951年東京大学文学部卒業。現在、愛知県立芸術大学名誉教授

圀府寺司[コウデラツカサ]
1957年大阪府に生れる。1979年大阪大学文学部卒業後、同大学院に進学し、アムステルダム大学美術史研究所に留学(1981‐88年)、文学博士号を取得。オランダ、エラスムス財団よりエラスムス研究賞受賞。現在、大阪大学大学院文学研究科・文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロア

15
手紙魔ゴッホ♡(*´ㅈ`*)400ページ超で2段組、文庫本より小さいフォントに怯みましたが、二見氏の素晴らしい翻訳とみすず書房による美しい装丁に助けられ奇跡の読了(゚´ω`゚)所々に配されたデッサンが挿絵のように楽しめます。絵の上達具合も分かるよ!私達が良く知る有名な絵は亡くなる数年前の作品達。27才から絵の勉強を始めて37才で亡くなったゴッホ(自殺じゃ無いと思う!)。独学10年でこんな絵を描いたゴッホは、もっと長く生きていれば更に多くの傑作を残したことでしょう。売れた絵は一枚じゃない説もあるんだよ!2017/09/26

魚53

6
少しずつ読んだ。というより、少しずつしか読めない。ゴッホは今や世界で最も有名と言って良いほどの画家だが、生きている時の貧しさと言ったら、酷いものだ。弟テオからの仕送りなしにはやっていけない。神様はこのゴッホという人に性格や才能と言った大きな試練を与え、ゴッホはそれを精一杯生きたということがよくわかる。自然や、その中で土とともに生きる農民の中に神を見出していたゴッホ。それを色彩を使って何とか掴み取ろうと格闘し、命を削った。ゴッホとそれを支えるテオの不思議な関係性や、ゴーギャンとの交際なども興味深い。2020/06/07

tomatona

4
いやあ、読んだ読んだ。1ヵ月近くかかった気がする。だってとにかく、一つの手紙がものすごく長いんだ… 中盤は、家族へのグチが多いし、「この人って、自分で自分をつらい状況に追い込んじゃうんだな」と、なかなか読むのも進まず。そして終盤、精神病院に入ってからの方が、穏やかな手紙を書いているのが、何だか悲しかった。ゴッホにも、それを支えたテオくんにも、現世でもう少し楽しいめを見させてあげたかったな。   とりあえず読了してホッとした。やっと次の本にいけるわぁ~。2021/12/17

tyfk

2
「どういう動機かしかとは分からぬものの、」p.377は誤植かと思ったら「どういう動機か しかとは分からぬものの」という感じで、二見史郎が訳した部分の古臭いいいまわしが難あり。全般になんともお上品でおとなしいゴッホなんで、ぜんぜん自分のゴッホ像と違う。2023/05/17

KUMAGAI NAOCO

2
ゴッホが弟テオに宛てた手紙。カドミウムイエローやペルシャンブルー等、色の名前が沢山出て来て、想像するだけで色彩豊かな気持ちになる。G(=ゴーギャン)やT(おそらくタンギー爺さん)等、ゴッホの作品に大きく関わる人物も登場する。沢山のひまわりの絵、まだ彼が元気で明るい(お金はないけど笑)頃の様子が伺われる。その後の顛末を知っていると心が痛い。2022/12/12

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