出版社内容情報
国民国家の崩壊、民族主義の台頭、資本家とモッブの同盟、難民の出現…第一次大戦に連なり、全体主義の素地をつくった帝国主義とは?
内容説明
“本書が語るのは国民国家崩壊の物語である”。民族主義の台頭、資本家とモッブの同盟、難民と無国籍者の出現、人権の終焉…全体主義に連なる帝国主義とは。
目次
第5章 ブルジョワジーの政治的解放(膨脹と国民国家;ブルジョワジーの政治的世界観;資本とモッブの同盟)
第6章 帝国主義時代以前における人種思想の発展(貴族の「人種」対市民の「ネイション」;国民解放の代替物としての種族的一体感;ゴビノー;「イギリス人の権利」と人権との抗争)
第7章 人権と官僚制(暗黒大陸の幻影世界;黄金と血;帝国主義的伝説と帝国主義的性格)
第8章 大陸帝国主義と汎民族運動(種族的ナショナリズム;官僚制―専制の遺産;政党と運動)
第9章 国民国家の没落と人権の終焉(少数民族と無国籍の人々;人種のアポリア)
著者等紹介
アーレント,ハンナ[アーレント,ハンナ] [Arendt,Hannah]
1906‐1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスの愛の概念」によって学位取得。ナチ政権成立後(1933)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得、その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される
大島通義[オオシマミチヨシ]
1929年に生まれる。1952年慶應義塾大学経済学部卒業、慶應義塾大学名誉教授
大島かおり[オオシマカオリ]
1931年に生まれる。東京女子大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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