中井久夫集〈3〉世界における索引と徴候―1987‐1991

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中井久夫集〈3〉世界における索引と徴候―1987‐1991

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622085737
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0311

出版社内容情報

明仁天皇は、「ありがたみ」を求める人には影の薄い天皇に見えるかもしれないが、それは明仁天皇のほうで願い下げにしたい「ひいきの引き倒し」である。実際には強い意見の人man of strong opinionであり、しかも自己の影響力と、さらに重要なことに、この特性と限界とを自覚し、するどい質問の形で自己の見解を表明すると明言し、その指向するところ、社会の主流に対して、その「副作用」を警告し、これを滅殺することを自己の使命と規定しておられると思う。実際、発展developmentに生存survivalより高い優先順位を置いてきた戦後の日本に対して、機会あるごとに牽制球を投げ、また、戦争の後遺症を癒す努力を自己に課しておられると私は思う。
(「「昭和」を送る」 1989)

「死なないためにだ。俺は、死なないためにやっているのだ。芸術?そんなのんきなものじゃない」。私は、私の患者たちが描く、時として哀切な美しい画を思った。治癒するとみな平凡な画になる。しかし、才能が涸渇するのではない、必要がなくなるのだ。私の患者たちも「死なないために」やっているのだ。名古屋弁でいえば「必死こいて」――。
(「荒川修作との一夜」 1990)

第3巻には、多様な分野をテーマに精神科以外の読者を獲得していた時期の文章、長短26編を収録。

内容説明

索引は一つの世界を開く鍵である―「統合失調症の精神療法」「「昭和」を送る」「微視的群れ論」「家族の深淵」はじめ、多様な分野をテーマに精神科以外の読者を獲得していた時期の文章、26編を収録。

目次

意地の場について
治療にみる意地
医療における合意と強制
心に働くくすりは信頼関係があってこそ効く
青木義作先生
桜は何の象徴か
私の仕事始め―ウイルス学の徒弟時代
引き返せない道―冷戦最終期の予想
統合失調症の精神療法―個人的な回顧と展望
「昭和」を送る―ひととしての昭和天皇〔ほか〕

著者等紹介

中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年奈良県生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神科医。著書『「昭和」を送る』(2013)『統合失調症の有為転変』(2013)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ブルーツ・リー

4
近代西洋医学。特に精神医学に置いて、決定的に不足してきたものは「身体」ではなかったか。 密室化した診察室で、医者と患者は、病状について語りこそするが、それはあくまでケミカルに、どのような薬が患者に合うかを判断するためだけのものであって、医師と患者が触れ合った瞬間に、それは医療事故間際として受け止められる。 著者は、患者のツボに触れたり、握手もする。そうやって、身体不在の西洋医学の限界を乗り越えようとしているのではないか。 近代に置いて置き去りにされてきてしまった「身体」こそが、新たな治療の道を開かないか。2023/09/21

バーニング

3
引き続き面白いなあと思いながら読んでいた3巻だが最後の「家族の深淵」が圧巻だった。中居久夫ここにあり、の一本だと思う。2025/03/06

Hiroki Nishizumi

3
中井久夫の知性を感じる文が続く。専門外の内容の方が馴染みやすいかも知れない。江戸時代の対人感覚、高遠の桜、さらに副題にもなっている世界における索引と徴候にある記号論など、じっくり楽しめた。2022/12/31

tamioar

1
この三ヶ月に一度届く中井久夫集は私にとって福音のようなものです。2017/07/20

ねこ

0
家族の深淵の章が興味深かった。中に入って、少なくともコントロールはしなければならない。流されるだけではダメだな、と反省。よき触媒になれれば。2024/07/26

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