東北アジア研究専書<br> ソ連と東アジアの国際政治 1919‐1941

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東北アジア研究専書
ソ連と東アジアの国際政治 1919‐1941

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  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622085706
  • NDC分類 319.380
  • Cコード C1031

出版社内容情報

ロシア革命以降ソ連は東アジアにどう関与したのか。戦間期国際政治最大の空隙を埋める論集。気鋭による12論文。序文 酒井哲哉。ソ連の存在を抜きにして戦間期の東アジア国際政治を論ずることはできない。しかしながら史料状況等の制約により、両者の関係は従来十分に研究されてきたとは言い難い。ソ連側史料に即した研究がようやく可能となってきている現在、この戦間期国際政治の最大の空隙を埋める機は熟している。本書はそうした要請に応える画期的論文集。東アジアを一変させた満洲事変を境に2部構成とし、巻末に史料紹介を付す。

序論   酒井哲哉
[第一部 1920年代編]
第一章 張作霖とソ連の「盟約」――奉ソ協定(1924年)の再考   麻田雅文
第二章 1920年代前半の外モンゴルにおけるソ連、コミンテルンの活動指導者たち   青木雅浩
第三章 朝鮮独立運動とソヴィエト政府、コミンテルン   小野容照
第四章 北サハリン売却問題とソ連中央(1923年)   藤本健太朗
第五章 1920年代半ばにおける日ソ関係――基本的な方針・アプローチをめぐるソ連側の議論   シュラトフ・ヤロスラブ

[第二部 1930年代編]
第六章 1930年代を中心とするソ連の対モンゴル、新疆政策の類似点と相違点   寺山恭輔
第七章 西安事変前の張学良とソ連の接近――事変「発生」のソ連ファクター   伊丹明彦
第八章 1937年の極東情勢とソ連――中ソ不可侵条約の成立過程   河原地英武
第九章 ブリュヘル元帥粛清から見た張鼓峯事件とソ連   笠原孝太
第一〇章 ソ連から見たノモンハン事件――戦争指導の観点から   花田智之
第一一章 北樺太石油・石炭利権をめぐる日本とソ連――1939年の交渉を中心に   吉井文美
[史料紹介] 岡村二一「外相渡歐に随伴して」──記者が語った松岡外相訪欧   服部龍二

編集後記
索引

麻田雅文[アサダ マサフミ]
1980年生まれ。2003年学習院大学文学部史学科卒業。2010年北海道大学大学院 文学研究科 歴史地域文化学専攻スラブ社会文化論専修博士課程単位取得退学。2011年北海道大学より博士(学術)学位取得。 岩手大学人文社会科学部国際文化課程准教授。著書に『中東鉄道経営史――ロシアと「満洲」1896-1935』(名古屋大学出版会、2012、第8回樫山純三賞受賞)、編著に『ソ連と東アジアの国際政治』(みすず書房、2017)他。

内容説明

冷戦終結後の新たな史料状況を背景に、第一次世界大戦終結後から太平洋戦争勃発に至る期間のソ連と東アジアの国際関係を解明する、共同研究の成果。気鋭の若手研究者を中心に12論文を収める。

目次

第1部 一九二〇年代編(張作霖とソ連の「盟約」―奉ソ協定(一九二四年)の再考
一九二〇年代前半の外モンゴルにおけるソ連、コミンテルンの活動指導者たち
朝鮮独立運動とソヴィエト政府、コミンテルン
北サハリン売却問題とソ連中央(一九二三年)
一九二〇年代半ばにおける日ソ関係―基本的な方針・アプローチをめぐるソ連側の議論)
第2部 一九三〇年代編(一九三〇年代を中心とするソ連の対モンゴル、新疆政策の類似点と相違点;西安事変前の張学良とソ連の接近―事変「発生」のソ連ファクター;一九三七年の極東情勢とソ連―中ソ不可侵条約の成立過程;ブリュヘル元帥粛清から見た張鼓峯事件とソ連;ソ連から見たノモンハン事件―戦争指導の観点から;北樺太石油・石炭利権をめぐる日本とソ連―一九三九年の交渉を中心に)
史料紹介 岡村二一「外相渡歐に随伴して」―記者が語った松岡外相訪欧

著者等紹介

麻田雅文[アサダマサフミ]
1980年生まれ。北海道大学大学院文学研究科歴史地域文化学専攻スラブ社会文化論専修博士課程単位取得退学。博士(学術)。岩手大学人文社会科学部国際文化課程准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

14
戦間期の東アジアの国際政治において、ソ連がいかなる役割を果たしたか、若手研究者を中心に11本の論文で構成。中でも注目は麻田雅文氏の、ソ連と張作霖の間で交わされた「奉ソ協定」締結に伴う1920年代のソ連の戦略を解明した章。また、伊丹明彦氏の、西安事変前の張学良とソ連の接近について、コミンテルン・スターリンの思惑を整理した章も興味深い。そしてなんと言っても寺山恭輔氏!の、1930年代を中心とするソ連の対モンゴル、新疆政策の類似点と相違点を解説した章、限られた史料からソ連の戦略を見事に浮上させている。お見事!2018/08/18

Toska

7
革命理念、反帝国主義、そして帝政ロシアから受け継いだ権益という三つの顔を使い分けて(あるいはそれらに振り回されて?)東アジアの政局に臨んだソヴィエト外交を分析する論集。これら三つがいずれも日本との衝突を導いたのは、そういう運命だったのだろうか。一方、当時のソ連と蒋介石との関係は意外なほど起伏に富んでいて面白い。零戦の初陣の相手がどうしてソヴィエト製の戦闘機だったのか、あんまり深く考えたことなかったな。2022/05/04

hurosinki

4
ソ連の東アジアにおける外交は二元的で、経済・軍事力を追求する現実主義と革命的なイデオロギーに基づく理想主義の二つの傾向がある。また外交アクター間の方針の不一致、特に中央と現地の差が著しい場合がある。20年代、革命家孫文の広東政府を正式に承認するより北京政府や張作霖との協定によって中東鉄道の利権を維持しようとした(第一章)点でもソ連外交の現実主義的傾向は明らかで、25年に駐日全権代表コップが、日ソで満洲を南北の影響圏に分割するという狙いを持った報告書をモスクワに提出していたことからもそれが伺える。2020/02/16

papahaba

0
太平洋戦争始まる前の、ソ連と周辺国の超具体的な事例集。共産主義の拡張前提におきつつ、現実的・防衛的な外交方針が理解できる。2018/09/27

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