独り居の日記 (新装版)

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独り居の日記 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622085584
  • NDC分類 935
  • Cコード C0098

出版社内容情報

小説を酷評され、同性愛を非難され、未知の土地で暮らす。友人を大切に、想念を飛翔させる日々。女性自伝文学の分水嶺とされる傑作。年齢を重ねるほどに、みずみずしい作品を発表したアメリカの詩人・小説家、メイ・サートン。1995年に83歳で亡くなるまで、その創作意欲は衰えをみせなかった。
さかのぼって1960年代の後半、はじめて小説のなかで自分の同性愛を明らかにしたサートンは、大学の職を追われ、折しも愛の関係のおわりと父親の死の直後で、失意の底にあった。やがて彼女は、世間の思惑を忘れ、ひたすら自分の内部を見つめることで新しい出発をしようと、まったく未知の片田舎で生活をはじめる。その頃の一年間の記録である。
ニューイングランドの自然と動物たち、大切な友人との交流、詩作、読書、生と死をめぐる万感が、無垢な感性と作家の思索をとおして文字になり、さらに、創造の時空としての孤独を見つめる穏やかな文章の水面下には、恐れ、悲しみ、喪失と、女性に禁忌とされてきた怒りの爆発を直視する「戦士」がいる。
50冊以上の作品を世に送り、その精神のたたずまいに感応する読者を各世代に獲得しているサートンの代表作である。

メイ・サートン[メイ サートン]
1912-1995。ベルギーに生まれる。4歳のとき父母とともにアメリカに亡命、マサチューセッツ州ケンブリッジで成人する。一時劇団を主宰するが、最初の詩集(1938)の出版以降、著述に専念。小説家・詩人・エッセイストで、日記、自伝的エッセイも多い。著書『独り居の日記』(1991、新装版2016)『ミセス・スティーヴンズは人魚の歌を聞く』(1993)『今かくあれども』(1995)『夢見つつ深く植えよ』(1996)『猫の紳士の物語』(1996)『私は不死鳥を見た』(1998)『総決算のとき』(1998)『海辺の家』(1999)『一日一日が旅だから』(詩集、武田尚子編、2001)『回復まで』(2002)『82歳の日記』(2004)『70歳の日記』(2016、いずれもみすず書房)他多数。

武田尚子[タケダナオコ]
Naoko Takeda Yarin. 岡山県に生まれる。津田塾大学英文学科卒業。翻訳家。アメリカ在住。訳書 モリス『テレビと子供たち』(1972) デニスン『学校ってなんだ』(1977) ブルーメンフェルド『ジェニーの日記』(1984) シルバーマン『アメリカのユダヤ人』(1988) リフトン『子供たちの王様――コルチャック物語』(1991、いずれもサイマル出版会) サートン『独り居の日記』(1991、新装版2016)『ミセス・スティーヴンズは人魚の歌を聞く』(1993)『今かくあれども』(1995)『夢見つつ深く植えよ』(1996)『猫の紳士の物語』(1996)『私は不死鳥を見た』(1998)『海辺の家』(1999)『一日一日が旅だから』(2001、いずれもみすず書房)他。

内容説明

未知の土地に引越し、心機一転の人生が始まる―自分の内なる怒りには正直に、でも身のまわりには秩序と平和を築こう。「女性自伝文学の分水嶺」とされる傑作。

著者等紹介

サートン,メイ[サートン,メイ] [Sarton,May]
1912‐1995。ベルギーに生まれる。4歳のとき父母とともにアメリカに亡命、マサチューセッツ州ケンブリッジで成人する。一時劇団を主宰するが、最初の詩集(1938)の出版以降、著述に専念。小説家・詩人・エッセイストで、日記、自伝的エッセイも多い

武田尚子[タケダナオコ]
Naoko Takeda Yarin。岡山県に生まれる。津田塾大学英文科卒業。翻訳家。アメリカ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Willie the Wildcat

70
公私において直面した壁。今から振り返れば、時勢ももれなく影響。著者が度々口にした”てんかん病み”は、蓄積された心の傷の訴えという感。四季折々の自然の変化と、庭を含めた住処の変化が、徐々に著者の心を癒していく。心情を包み隠さない日記。文字に残した本著の狙い、かもしれない。著名人との交流以上に、旧知の友人への感情の変化とその”矛盾”に対する心底描写が印象的。人生における”休息”の取り方を考えさせられる気もした。原題はLonelinessではなく、Solitude。故の最後の一文也。2021/07/05

sheemer

21
米国の詩人・小説家で、60歳を前にして一人暮らしをつづった日記。本書の解説に人物の詳細が示されている。 もっと静謐で明るい世界を想像していたが、実際は鬱の語りのようだ。正直で衒いなく、静穏で生産的な日と、混乱と破綻破滅的な日の入れ替わりが赤裸々に描かれる。自身の理想的な詩の世界をあえて壊そうとしている。本当はそうではない、と。実感としての孤独に関する洞察で、自立・独立するということの意味が深く吟味され、日記のテキストが中からスパークする。とてもいい本だった。読友に感謝。彼女の本をもっと読みたい。お薦め。2023/11/27

ぱせり

17
雨が降っている中で始められた文章は、秋でも冬でも、そして明るい陽射しの春であっても、どこかに静かな雨の音を含んでいるような気がする。わたしはそれが心地よい。晴れやかに暮らしていたら気がつくことのできなかったもの、ことに自分のなかに眠るものたちと、静かに対峙できる。孤独が友となる豊かな時間が愛おしい。2016/10/05

魚京童!

16
なんだろう、なんかねー。嫌じゃないんだけど、今が時期じゃない。2017/01/19

抹茶モナカ

14
自分の内面と向かい合うため、孤独な生活に入った作家の日記文学。とは言え、友人やペットはいる訳で、ゆるゆると生活雑感が綴られて行く感じ。職場を追われた頃のものらしいけれど、恨み節もなく、解説を読まないとその内面を平静に保つ意味もはっきり理解できない。読者としての僕が、孤絶感の中、暮らしており、読んだ本の中で紹介されていたため、手に取った。直截な筆致の日の日記は割と簡単に心に響いた。2020/09/09

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