出版社内容情報
無意識の宗教性を鍵にして、人間存在の本質に眼を向け、実存分析による精神療法を豊かにする。講演集「ロゴスと実存」を併収。 精神医学と宗教は、どのような関係を持ちうるのであろうか。無意識が内在する宗教性を、人間の実存を解明する鍵として考察し、精神療法への応用を志向する。講演集「ロゴスと実存」を併収。
[初版1962年3月、『フランクル著作集』第7巻として刊行]
一 実存分析の本質
二 精神的無意識
三 良心の実存分析
四 実存分析的な夢解釈
五 良心の超越
六 無意識の宗教生
七 精神療法と宗教
ロゴスと実存――三つの講演
序文
一 実存分析と現代の諸問題
二 人格についての十題
三 精神療法について
訳者あとがき
ヴィクトール・E・フランクル[ヴィクトール イー フランクル]
1905年、ウィーンに生れる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウィーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月歿。著書『夜と霧』『死と愛』『時代精神の病理学』『精神医学的人間像』『識られざる神』『神経症』(以上、邦訳、みすず書房)『それでも人生にイエスと言う』『宿命を超えて、自己を超えて』『フランクル回想録』『〈生きる意味〉を求めて』『制約されざる人間』『意味への意志』(以上、邦訳、春秋社)。
佐野利勝[サノトシカツ ]
1918-2006。大阪府に生まれる。1941年、京都帝国大学経済学部卒業。1946年、京都大学文学部卒業。京都大学・滋賀医科大学名誉教授。訳書 M・ピカート『ゆるぎなき結婚』(1957)『人間とその顔』(1959)『神よりの逃走』(共訳、1963)『沈黙の世界』(1964)『われわれ自身のなかのヒトラー』(1965)『騒音とアトム化の世界』(1971)、E・フィッシャー『ベートーヴェンのピアノソナタ』(共訳、1958)、V・E・フランクル『識られざる神』(共訳、1962)、A・ゲース『不安の夜』(共訳、1966、以上みすず書房)。
木村敏[キムラビン]
1931年生まれ。1955年、京都大学医学部卒業。京都大学名誉教授。河合文化教育研究所主任研究員。精神病理学専攻。著書『異常の構造』(講談社、1973)、『時間と自己』(中公新書、1982)、『偶然性の精神病理』(岩波書店、1994)、『木村敏著作集』全8巻(弘文堂、2001)『関係としての自己』(みすず書房、2005)ほか。訳書 ビンスワンガー『精神分裂病』I・II(共訳、1960-61)、同『現象学的人間学』(共訳、1967)、フランクル『識られざる神』(共訳、1962)、ヴァイツゼッカー『ゲシュタルトクライス』(共訳、1975)『パトゾフィー』(2010)、ブランケンブルク『自明性の喪失』(共訳、1978)『目立たぬものの精神病理』(共訳、2012)、テレンバッハ『メランコリー』(1978、1985)、ハイデッガー『ツォリーン・ゼミナール』(共訳、1991、以上みすず書房)ほか。1981年第3回シーボルト賞(ドイツ連邦共和国)、1985年第1回エグネール賞(スイス、エグネール財団)、2003年第15回和辻哲郎文化賞受賞。
内容説明
人間が人間であるということとは?無意識の宗教性を鍵に人間存在の本質に眼を向け、実存分析による精神療法を説く。
目次
1 実存分析の本質
2 精神的無意識
3 良心の実存分析
4 実存分析的な夢解釈
5 良心の超越
6 無意識の宗教性
7 精神療法と宗教
著者等紹介
フランクル,V.E.[フランクル,V.E.] [Frankl,Viktor Emil]
1905年、ウィーンに生れる。ウィーン大学卒業。在学中よりアドラー、フロイトに師事し、精神医学を学ぶ。第二次世界大戦中、ナチスにより強制収容所に送られた体験を、戦後まもなく『夜と霧』に記す。1955年からウィーン大学教授。人間が存在することの意味への意志を重視し、心理療法に活かすという、実存分析やロゴテラピーと称される独自の理論を展開する。1997年9月歿
佐野利勝[サノトシカツ]
1918年大阪府に生れる。1941年京都帝国大学経済学部卒業。1946年京都大学文学部卒業。京都大学・滋賀医科大学名誉教授。2006年歿
木村敏[キムラビン]
1931年生まれ。京都大学名誉教授。河合文化教育研究所主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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テツ
清水聖
0422
しんどー