ザ・ピープル―イギリス労働者階級の盛衰

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ザ・ピープル―イギリス労働者階級の盛衰

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  • サイズ A5判/ページ数 492,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622085140
  • NDC分類 361.85
  • Cコード C1036

出版社内容情報

社会保障制度先進国から新自由主義先進国へ。ピケティU字曲線を人びとはどう生きたか。等身大の労働者群像で綴られたイギリス現代史「産業革命のあいだ労働者階級は〈みずからの形成に立ち会っていた〉。炭坑労働者と職人は自分たちの利益を促進するために団結し、雇用主の利益に異を唱えた。しかし、ほとんどのイギリス人が自分たちは労働者階級であり、政治家と新聞から労働者階級として扱われていると認識するようになるのは20世紀になってからだった。労働者階級が〈人びと〉となり、その利害がイギリス自体の利害と同義となったのも20世紀において――とりわけ第2次世界大戦中と戦後――であった」。

「ゆりかごから墓場まで」の福祉先進国から「社会なし」「オルタナティブなし」の新自由主義先進国へ。1910年以来1世紀、ピケティのU字曲線上を「人びと」はどう生きてきたか。「自分たちの置かれた状況にいかに適応し、抵抗し、またいかにその状況を変えていったのか」。等身大の名もなき労働者群像が織りなすイギリス現代史。第2版後記「わたしたちの現状 2011-2015」収録。

序章

I 召使いたち 1910-1939
第1章 階下からの反抗
第2章 ショートヘアの叛逆者たち
第3章 内なる敵
第4章 失業手当
幕間 I スター誕生
第5章 ダンスホールの政治学

II 人びと 1939-1968
第6章 人びとの戦争
幕間 II ロイド・ジョージに頼って
第7章 新しきエルサレム
幕間 III 人びとを自由にする
第8章 コミュニティ
幕間 IV 愛と結婚
第9章 こんなにいい時代はなかった
幕間 V 豊かな社会
第10章 グラマースクールの黄金時代
第11章 労働者階級の英雄たち
幕間 VI 使って使って使いまくる
第12章 新たな中流階級?
幕間 VII 成り上がって

III 奪われし人びと 1966-2010
第13章 新しいイギリス
第14章 混乱と抗争
幕間 VIII カッスルフォードへの帰還
第15章 困難な時代
第16章 階級なき社会

エピローグ

後記 わたしたちの現状 2011-2015

謝辞
原注
訳者あとがき
索引

セリーナ・トッド[セリーナ トッド]
1975年生まれ。ニューカッスル・アポン・タインで育つ。ウォリック大学卒業後、サセックス大学大学院で博士号取得。オックスフォード大学教授(現代史)、セント・ヒルダ・コレッジ特別研究員。著書 Young Women, Work, and Family in England, 1918-1950 (Oxford, 2005), The People: The Rise and Fall of the Working Class (John Murray, 2014/『ザ・ピープル』〔近藤康裕訳、みすず書房〕初版)。

近藤康裕[コンドウヤスヒロ]
1980年生まれ。一橋大学言語社会研究科博士後期課程修了。慶應義塾大学法学部准教授。イギリス文学・文化研究。著書『読むことの系譜学――ロレンス、ウィリアムズ、レッシング、ファウルズ』(港の人 2014)、共著『愛と戦いのイギリス文化史 1951-2010年』(慶應義塾大学出版会 2011)『文化と社会を読む批評キーワード辞典』(研究社 2013)、訳書 トッド『ザ・ピープル』(みすず書房 2016)、共訳 ジャット『失われた二〇世紀』(NTT出版 2011)ウィリアムズ『共通文化にむけて』(みすず書房 2013)ほか。

内容説明

「ゆりかごから墓場まで」の福祉先進国から「社会なし」「代わりの道なし」の新自由主義先進国へ。1910年以来1世紀、ピケティのU字曲線上を「人びと」はどう生きてきたか。「自分たちの置かれた状況にいかに適応し、抵抗し、またいかにその状況を変えていったのか」。等身大の名もなき労働者群像が織りなすイギリス現代史。第2版後記「わたしたちの現状2011‐2015」収録。

目次

1 召使いたち 1910‐1939(階下からの反抗;ショートヘアの叛逆者たち;内なる敵 ほか)
2 人びと 1939‐1968(人びとの戦争;ロイド・ジョージに頼って;新しきエルサレム ほか)
3 奪われし人びと 1966‐2010(新しいイギリス;混乱と抗争;カッスルフォードへの帰還 ほか)
後記 わたしたちの現状 2011‐2015

著者等紹介

トッド,セリーナ[トッド,セリーナ] [Todd,Selina]
1975年生まれ。ニューカッスル・アポン・タインで育つ。ウォリック大学卒業後、サセックス大学大学院で博士号取得。オックスフォード大学教授(現代史)、セント・ヒルダ・コレッジ特別研究員

近藤康裕[コンドウヤスヒロ]
1980年生まれ。一橋大学言語社会研究科博士後期課程修了。慶應義塾大学法学部准教授。イギリス文学・文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Koning

24
1910年。例のダウントン・アビィなあたりからいわゆる労働者階級が勃興してきて60年代からどんどん下り坂!な感じで2010年までの歴史なんだけど、その後2011〜2015の話もピケティに合わせた感じでおしまいについてきます。一昔前なら人民!なタイトルに訳出されたんだろうなーこれ(笑)サブタイトルがイギリス労働者階級の盛衰なんだけど、予想通り基本イングランド(笑)というか著者の手近なところのあれこれなみなさんって感じでした。うん。でも面白いです(笑)2016/11/02

すがの

3
大学の読書会にて読んだ。労働者階級を「人びと(ザ・ピープル)」と呼称し、その語り・その記憶からイギリス現代史を叙述する。歴史学を現代に、そして次世代に活かそうとする意識が強く感じられ、とくに「後記 わたしたちの現状 2011-2015」における、イギリスの現状分析と、歴史から学ぶことで資本主義の神話を解体しようとする筆者の問題意識は、仮にその立場を同じくはしないにしても、日本の読者にとっても、広く、そして深く重要性を感じられるものであるはずだ。2018/02/16

tekka

1
「経済成長は企業の最終目標であったとしても、それがわたしたちの目標である必要はない。経済の成長は必要ではないのだ。成長を追い求めることは、わたしたちと、わたしたちが生きる世界の両方に害をおよぼす可能性がある。なぜなら、わたしたちの足元の地球は、さらに多くの天然資源を少数の者の利益にしかならない製品へと変えるために容赦なく略奪され、わたしたちはみなその結果としての汚染と田園の破壊と気候変動に苦しんでいるのだから。」2023/09/28

バルジ

0
チャーチルやサッチャーといった日本でもお馴染みの政治家が織り成す歴史か「表」だとしたら、この本は労働者階級を中心に同時代を見た「裏」の歴史だろう。越えられない壁として階級を団結して生き抜こうとする人々と、それを邪魔するエスタブリッシュメントという構図は極めて明快で分かりやすいが、やや政治的メッセージを含んでいるので人によって好悪が別れるかもしれない。2017/03/31

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