ハンザ―12‐17世紀

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ハンザ―12‐17世紀

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  • サイズ A5判/ページ数 434,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622085119
  • NDC分類 332.34
  • Cコード C1022

出版社内容情報

ハンザ同盟の特異な経済、文化、制度を包括的・詳細に論じた決定版。船の運用、交易品、諸侯との関係、盛衰を編年で追った本格的史書ロシアからアイスランドにおよぶ中世北ヨーロッパ交易を支配した、最大にして最長の商人・都市共同体、ハンザ。その制度、文化、歴史を余すところなく詳述した決定版。

「ハンザは、当時の法曹家が当惑するような奇妙な勢力でもあった。ハンザは主権国家ではなかった。というのもハンザ都市は神聖ローマ帝国の領域内に存在し、程度の差はあれ、いずれも多様な聖俗領主の支配下にあったからである。緩やかな組織であるハンザは、法人格を持たず、恒常的な財政や陸海軍も有していなかった。印章もなければ固有の官僚組織や統治機構も持たなかった。唯一の例外的な組織であるハンザ総会 Hansetag すらも開催頻度は低く不定期であり、さらに真の意味で全メンバーが出席する総会であったことなど一度もなかったのである」(序論)。
この、すぐれて中世的でありながら、奇妙な交易「共同体」の黎明期から終焉までを追った全史である。
通史に加え、ハンザの組織構造、都市間の関係、船舶・航海・船主のありよう、ハンザ商人の類型と生涯、ライバルとの競争、地域ごとの交易品、生み出した言語・美術なども章別に詳細にとりあげ、ハンザを多角的に照射する。
原書出版後、直ちにハンザ通史最良の定番としての地位を獲得した決定版、ついに邦訳。

序論

第 I 部 商人ハンザから都市ハンザへ 12-14世紀
第1章 12世紀前半の北ヨーロッパ
北方交易/政治的、宗教的、人口的要因/都市の覚醒

第2章 東方におけるドイツ都市の建設とゴットランド渡航商人団体――1150年頃-1280年頃
リューベックの建設/ゴットランド渡航商人団体/ロシアおよびリーフラントへの拡大/バルト海南岸におけるドイツ都市の建設/スカンディナヴィアへの浸透/西方への商業の拡大/ゴットランド渡航商人団体の衰退

第3章 都市ハンザへの道――1250年頃-1350年頃
最初期の都市同盟/初期の勢力争い――フランドルとノルウェー/14世紀初頭におけるデンマークの攻勢とハンザの危機/14世紀前半における経済的拡大――イングランド/黒死病 1350年

第4章 都市ハンザ――北ヨーロッパの大勢力 1350年頃-1400年頃
対フランドル紛争と都市ハンザの形成/デンマーク戦争、ケルン同盟、シュトラールズントの和約/1388年の経済封鎖/ヴィターリエンブリューダーと海賊行為の鎮圧

第 II 部 14、15世紀のハンザ
第1章 ハンザの組織
ハンザの成員/総会と地方会議/四大商館と支所(ノヴゴロド/ベルゲン/ロンドン/ブルッヘ/支所)/ハンザの特徴と行動手段/ハンザ、皇帝、諸侯

第2章 都市
都市についての概観とハンザにおけるその位置(ヴェントおよびポメルンの諸都市/ザクセン、テューリンゲン、ブランデンブルクの諸都市/ヴェストファーレンの諸都市/ネーデルラントとラインラントの諸都市/プロイセン、リーフラント、スウェーデンの諸都市)/人口/社会構造――門閥/手工業者

第3章 船舶、航海、船主
船舶/航海/内陸航行/船主、船長、乗組員/船舶の用船

第4章 商人
類型と団体/商人という職業――個人企業と商事会社/大商人/商人の生涯

第5章 ハンザの経済政策――競合者たち
外国における諸特権/競合者たち/商業規制/信用取引に対する不信/通貨政策

第6章 ハンザの商業
史料/主な特徴/北・南ドイツ/東欧――プロイセン―ポーランドとリーフラント―ロシア/スカンディナヴィア/ブリテン/ネーデルラント/フランス、カスティーリャ、ポルトガル/イタリアとカタルーニャ

第7章 ハンザの文明――13-16世紀
低地ドイツ語/文学と大学/都市の景観/造形美術

第 III 部 危機と衰退 15-17世紀
第1章 危機の高まり――1400-75年
好ましからざる状況/リューベックの体制危機/ドイツ騎士修道会とノヴゴロド商館の弱体化/ハンザとスカンディナヴィア/ハンザとネーデルラント/1470年までのイングランドおよびフランスとの関係/ケルンの離脱とイングランド・ハンザ戦争

第2章 衰退――1475-1550年
商館の衰退/ハンザとフッガー家/宗教改革とその結果/ヴレンヴェーヴァーの失脚

第3章 復活と消滅――1550-1669年
再建への努力/災厄――リーフラント、アントウェルペン、イングランド/商業の発展/ハンザの大都市/三十年戦争とハンザの終末

結論


最近25年間のハンザ史学――1960年から1985年まで
全体の傾向と研究/ハンザ諸都市/ハンザ商業(商人/商業利益と商業慣行/交換、伝達、折衝)

1986年以降のハンザ史研究  柏倉知秀
ハンザ史研究の組織/ハンザ史の概説/個別の研究分野/日本のハンザ史研究

あとがき  高橋理


索引
読書案内
章別参考文献
ハンザ史年表
ハンザ都市一覧

地図 I ハンザ都市と神聖ローマ帝国外のハンザ商館
地図 II 一五世紀のハンザ交易
地図 III ハンザ交易の拡大

フィリップ・ドランジェ[フィリップ ドランジェ]
1904年生まれ。ストラスブール大学で M. ブロック、L. フェーヴル、C.-E. ペランの指導を受ける。1945年から1975年までストラスブール大学教授(アルザス史)。1948年から1974年までストラスブール市立文書館・図書館長。1999年没。著書 L’?volution des classes rurales en Bavi?re, depuis la fin de l’?poque carolingienne jusqu’au milieu du XIIIe si?cle (Paris 1949), La Hanse: XIIe-XVIIe si?cles (Paris, 1964), Pages d’histoire: France et Allemagne m?di?vales, Alsace (Paris 1977). 編著 Histoire de l’Alsace (Toulouse 1970)ほか。

高橋理[タカハシオサム]
1932年生まれ。日本ハンザ史研究会会長。東京大学文学部西洋史学科卒業。同大学院人文科学研究科(西洋史学専攻)修士課程修了。東洋女子短期大学助教授、弘前大学教養部教授、山梨大学教育学部教授、立正大学文学部教授を歴任。著書『ハンザ同盟――中世の都市と商人たち』(教育社、1980)『ハンザ「同盟」の歴史――中世ヨーロッパの都市と商業』(創元社、2013)。訳書 ドランジェ『ハンザ――12-17世紀』(監訳、みすず書房、2016)。

奥村優子[オクムラユウコ]
早稲田大学法学部、中央学院大学法学部非常勤講師。訳書 ドランジェ『ハンザ――12-17世紀』(共訳)。

小澤実[オザワミノル]
立教大学文学部准教授。訳書 ドランジェ『ハンザ――12-17世紀』(共訳)。

小野寺利行[オノデラトシユキ]
明治大学文学部非常勤講師。訳書 ドランジェ『ハンザ――12-17世紀』(共訳)。

柏倉知秀[カシワクラトモヒデ]
徳山工業高等専門学校一般科目教授。訳書 ドランジェ『ハンザ――12-17世紀』(共訳)。

高橋陽子[タカハシヨウコ]
関西大学文学部非常勤講師。訳書 ドランジェ『ハンザ――12-17世紀』(共訳)。

谷澤毅[タニザワタケシ]
長崎県立大学経営学部教授。訳書 ドランジェ『ハンザ――12-17世紀』(共訳)。

内容説明

アイスランドからロシアにおよぶ中世北ヨーロッパ交易を支配した、最大にして最長の商人・都市共同体、ハンザ。その制度、文化、歴史を余すところなく詳述した決定版。

目次

第1部 商人ハンザから都市ハンザへ 一二‐一四世紀(一二世紀前半の北ヨーロッパ;東方におけるドイツ都市の建設とゴットランド渡航商人団体―一一五〇年頃‐一二八〇年頃;都市ハンザへの道―一二五〇年頃‐一三五〇年頃;都市ハンザ―北ヨーロッパの大勢力 一三五〇年頃‐一四〇〇年頃)
第2部 一四、一五世紀のハンザ(ハンザの組織;都市;船舶、航海、船主;商人;ハンザの経済政策―競合者たち;ハンザの商業;ハンザの文明―一三‐一六世紀)
第3部 危機と衰退 一五‐一七世紀(危機の高まり―一四〇〇‐七五年;衰退―一四七五‐一五五〇年;復活と消滅―一五五〇‐一六六九年)
結論

著者等紹介

ドランジェ,フィリップ[ドランジェ,フィリップ] [Dollinger,Philippe]
1904年生まれ。ストラスブール大学でM.ブロック、L.フェーヴル、C.‐E.ペランの指導を受ける。1945年から1975年までストラスブール大学教授(アルザス史)。1948年から1974年までストラスブール市立文書館・図書館長。1999年没

高橋理[タカハシオサム]
1932年生まれ。日本ハンザ史研究会会長。東京大学文学部西洋史学科卒業。同大学院人文科学研究科(西洋史学専攻)修士課程修了。東洋女子短期大学助教授、弘前大学教養部教授、山梨大学教育学部教授、立正大学文学部教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takao

2
ふむ2023/01/08

hajimemasite

2
結局読み終わるのに半年近くかかってしまった。ハンザに関する基本的な著作で、長年の歳月を経て、ようやく訳されたと作品。緩やかな同盟、あるいは共同体であるハンザの長い歴史を区切りながら残された史料を豊富に使い、ハンザの様々な要素を描いていく。商業が中心の団体な為、商業の分析が多いとは言え、定性的な議論だけでなく、定量的議論もきちんと行っているあたり、長年の研究の貯蓄を思い起こさせる。ハンザに興味があるのなら、必然的に必読書である。2017/11/07

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