始まりの本
孤独な群衆〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 355,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622083634
  • NDC分類 361.42
  • Cコード C1336

出版社内容情報

半世紀にわたり読みつがれてきた社会学の名著を改訂訳で。上巻は第一部「性格」。著者が初版から20年後に執筆した新たな序文を付す

半世紀にわたり読みつがれてきた社会学の名著を改訂訳で。上巻は第一部「性格」。著者が初版から20年後に執筆した新たな序文を付す

内容説明

「社会の諸制度が個人のなかに、その社会にふさわしい性格をうえつけてゆく」。個人と社会、時代との関わりを論じた不朽の名著、改訂訳版で登場。初版(1950年)から20年後に書かれた新たな「まえがき」を付す。

目次

第1部 性格(性格と社会のいくつかのかたち;道徳性から意欲へ―誰が性格形成をしてきたか;仲間たちの審判―誰が性格形成をしてきたか(つづき)
物語技術のさまざま―誰が性格形成をしてきたか(つづき)
内部指向の生き方
他人指向の生き方―「神のみちびき」から「お愛想」へ
他人指向の生き方(つづき)―もうひとつの顔)

著者等紹介

リースマン,デイヴィッド[リースマン,デイヴィッド][Riesman,David]
1909年フィラデルフィアに生まれる。最初ハーバード大学で生化学を専攻、つづいて法学部に学び、弁護士としてアメリカ最高裁判所判事ルイス・ブランダイスの秘書をつとめる。そのかたわら、法律学の教師や実務を経て戦後、学界に入る。1949年シカゴ大学教授、1958年以後、ハーバード大学社会科学教授、同名誉教授。2002年没

加藤秀俊[カトウヒデトシ]
1930年(昭和5年)東京に生まれる。東京商科大学(現・一橋大学)卒業。京都大学人文科学研究所助手、京都大学教育学部助教授、ハワイ大学東西文化センター研究員、学習院大学教授、中部高等学術研究所所長、国立放送教育開発センター所長、国際交流基金日本語国際センター所長、日本育英会会長などを歴任。中部大学学術顧問。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イボンヌ

8
レビューにあるように、人間の志向を三つに分類して分析しています。 再読が必要です。2021/11/27

ぽん教授(非実在系)

5
かの有名な伝統志向・内部志向・他人志向に人間を類型で分ける内容。これは時代の発展度合いに対応させており、基本的に前近代・近代初期・近代後期のタイプであるとしている。一般的に他人志向型は世間の顔を伺って良くないと言われているが、著者リースマンやその弟子にして訳者の加藤秀俊は他人志向型を他人と協調することが出来るとして高く評価していることを序文や下巻の訳者あとがきで口酸っぱく説明しているところが実はポイントである。2016/07/11

ポルターガイスト

4
たぶん10年くらい積まれていたが読めた。積まれていただけあってやや冗長だし社会学特有の危険な飛躍がすぎる印象は否めない。原典にあたれたことで得られた収穫は⑴筆者はあくまで3類型をモデルとして捉えており完全に該当する人間はいないとしている,⑵筆者は外部指向型を批判して内部指向型を理想化しているわけではない,むしろ内部指向型はあくまで幼少期に埋め込まれたコンパスに従う点で他人指向型と変わることがなく,寛容さなどに欠けるとしている,⑶3類型と社会様式の連関,たとえば主要産業と性格類型の結びつき2023/02/15

ヨンデル

3
孤独な群衆「上」 初版はとても古い本「1950年」ですが今なお通用する不朽の名著です。社会での大衆の生き方をまとめた本です。伝統社会から開発途上社会、成熟社会までを丁寧に分析しています。個人の性格分析ではなく、各時代に属する大半の人々が社会で何を考え、どのような行動、生き方たをするかということを書いている。違う言い方をすれば、各時代の文化を背景に、大衆の行動がどのように変わってきたのかということを分析しています。2023/10/15

katashin86

3
「社会がそれを構成する諸個人から、ある程度の同質性を保障される仕方=”同調性の様式”」としての、あまりに有名な「伝統指向」「内部指向=幼少期に父権的に植えつけられた普遍的なゴールの追求」「他人指向=同時代人との不断の接触と承認」の3モデル。著者のいう通り、このモデルはそれぞれ独立したものでなく、重なり合うものだろう。 学級委員選びなどの教室でのデモクラシー教育が、能力でなく付和雷同的な人付き合い・他人との協力を教え込んでいるという話は、まさにその重なり合いによる人格形成だと思った。 2015/02/01

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