始まりの本
二つの文化と科学革命

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  • サイズ B6判/ページ数 194,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622083429
  • NDC分類 400
  • Cコード C1310

出版社内容情報

科学と文化が論じられる際に必ず引用・言及される必須文献。科学的文化と人文的文化の隔絶と対立を分析し、制度改革を提言した名著。

内容説明

「科学はわれわれの心が体験する総てのものと同化されなければならない」科学と文化を語る必須文献。70頁余の新解説を加える。

目次

1 二つの文化と科学革命―一九五九年度リード講演(二つの文化;生まれならがのラダイトとしての知識人;科学革命;富めるものと貧しいもの)
2 その後の考察―一九六三年

著者等紹介

スノー,チャールズ・P.[スノー,チャールズP.][Snow,Charles Percy]
1905年、イギリスのレスターに生まれる。ケンブリッジ大学クライスト・カレッジで物理化学を学び、1930年、同カレッジの特別研究員となる。1940年、労働省職員となり、第二次世界大戦中の科学者の研究動員に果たした功績により大英帝国勲章(CBE)を授与される。1947年、イギリス電力会社の重役に就任。1957年、ナイトに叙せられる。1932年、処女作『航行中の殺人』出版を機に創作活動に入る。1980年没

松井巻之助[マツイマキノスケ]
1913年、長野県に生まれる。1939年、東京文理科大学理学部物理学科卒業。1952‐84年、みすず書房編集部に勤める。1984年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RmB

12
著者が提起した問題は現代においてより深刻ではないかと思う。最近では、文系・理系より役に立つか、立たないかという視点でのみ学問が語られている。文・理どちらの分野においてもその基礎となる教養が大切なはずであるが、いまのままでは分裂の溝は深まるばかりである。2015/11/25

プラス3

9
科学論の古典として、いつか読もうと思っていた。スノーのいう「二つの文化」についての議論が、思っていたより漠然とした著者の感想から始まり、曖昧なまま早々と終了するのに驚く。大半は合理的楽観主義的な科学論・技術論・未来予想で肩透かしを食らう。それでもスノーの「科学に対する人々の認識のずれが深刻な事態を引き起こす」という懸念は当たっていたようだ。2016/02/27

壱萬参仟縁

5
1993年初出。著者は1980年にお亡くなりになった。ケンブリッジは、科学者と非科学者が毎晩の夕食を共にすることができるという(17ページ)。このような姿勢がアカデミズムで心理に到達できる環境づくりをしているのだと感銘を受けた。こんな大学なら潰れないだろうが、日本の大学も。文化は精神形成と、共通環境に住む人々の二重の意味があるという(71-73ページ)。解説では、文化には文学的なものと自然科学的なものとあるという(121ページ)。評者は文学的文化に近いスタンスだが、文化が根源的な対象であるため深くて広範。2013/02/08

GASHOW

3
学者の愚痴か何かだが、興味深かさも面白さもなかった。2019/07/05

いわたん

2
科学における過度の専門化とか、ソーカル事件など文系と理系の対立といった文脈だとほぼ必ず触れられる本。でも元が講演なので想像していたよりもさらっとした感じ。当時論争を引き起こしたので毀誉褒貶があるのだろうけど、今読むと「確かにそうだなあ」というくらいの感想。だからといって本書の「二つの文化」の問題が消えたわけでは無く、課題として皆が意識するようになったということなのだろう。原発事故を考えると特にそう思う。2012/01/19

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