出版社内容情報
アリがたべものをはこんでいると、キリギリスがからかいました。それでもアリはしごとをつづけます。やがて雪のふる冬がきて…。
蜂飼 耳[ハチカイミミ]
かわかみ たかこ[カワカミ タカコ]
内容説明
あるひキリギリスがアリをからかいました。「どうしてあさからばんまではたらいてばかりなのさ」アリはたちどまりおもいにもつをおろしました。「だってそのうちふゆがくるでしょう。いまのうちにたべものをあつめておかなくちゃ」
著者等紹介
蜂飼耳[ハチカイミミ]
1974年、神奈川県生まれ。詩人・作家。詩集に『現代詩文庫・蜂飼耳詩集』(思潮社)『顔をあらう水』(思潮社/第7回鮎川信夫賞)など、絵本に『うきわねこ』(絵・牧野千穂/ブロンズ新社/第59回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞)など
かわかみたかこ[カワカミタカコ]
1967年、東京都生まれ。絵本、挿絵を中心に活動。水彩画の他、ガラス絵、板絵、陶土絵にも、独自の手法で取り組み発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クリママ
38
色合いはきれいだけれど、ちょっとわかりにくい絵。それに、物語は、アリがキリギリスを助けないほうがいいな。ハッピーエンドでは、面白くもためにもならない。2017/06/06
くぅ
18
寒さに凍えるキリギリスを見てニタついていたのは我が息子!この話って、アリがキリギリスを助けるんでしたっけ?昔私が読んだものはキリギリス、寒さの中で雪に埋まってましたけど…(4歳5ヶ月)2021/10/08
ヒラP@ehon.gohon
12
誰もが知っている寓話のような気がしますが、改めてアリとキリギリスの対比に違和感を覚えました。 コツコツと働くアリを馬鹿にするのはよくないけれど、コツコツと働くことが幸せにつながるのかどうか、今の社会では説明出来なくなって来ているように思います。 キリギリは芸術家として生活出来れば、それはそれで素晴らしいのかも知れません。 この絵本から、アリのキリギリスに対する思いやりを受けとめることの方が重要のように思いました。 アリとキリギリスに知恵を与えたら、この寓話は別のものになっていくでしょうね。2017/07/23
*
9
古典的な「働かざるもの食うべからず」を振りかざすだけでは立ち行かない時代になってきた。物を作らなければ、運ばなければ仕事とは認めない、という人達がいるのは知っている。それでも「働く」の定義は人それぞれで、キリギリスだって他者の役に立つことはできるはず。2018/04/05
ひぐ
7
めでたしめでたしバージョンだな。音楽をどう収入に結びつけるか。好きなことをどう活かすか。これが大切だと。娘に言い聞かせる。。2020/09/15