内容説明
G.オーウェルの寓意小説『動物農場』では、恐るべし―ブタが二本足で歩きだし、やがては顔つきも人間と区別がつかなくなってしまうのです。ことばはいかにして権力に寄り添うか?禁圧された希望の歌に託されたメッセージとは?「おとぎばなし」の楽しき読解。
目次
テクスト―オーウェル『動物農場―おとぎばなし』
第1回 「悪い時代」の作家(のどを撃ち抜かれて;『カタロニア讃歌』の冗談;全体主義の時代 ほか)
第2回 おとぎばなしの文法(四本足はいい、では二本足は?;『動物農場』のあらすじ;なぜ「おとぎばなし」なのだろう ほか)
第3回 ことばのディストピア(ブタばなしのつづき;ディストピアのかたち;政治とことば ほか)
著者等紹介
川端康雄[カワバタヤスオ]
1955年生まれ。日本女子大学教授。専門はイギリス文学・イギリス文化研究。ウィリアム・モリスとオーウェルの二人の仕事を読み直す作業をとおして、現代の社会、文化、芸術をめぐるさまざまな問題をかんがえている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パリスお布団
1
ティーン向けのカジュアルかつ平易な語り口で、とっつきやすいけど、おっさん教授の講義らしいウザさがリアルだよ。アレゴリーの説明をするにあたり、自分を働きバチに、妻を女王バチに喩えるところなんか、実にそうだよな。とはいえ、引用する場面がすごく良いので、オーウェルの他の作品や評論も読みたくなる。『動物農場』も、「めーっぽういい!」と自負なすってるこの教授の訳で再読したいところだ。2017/06/03
国重
0
中高校生向けのオーウェル『動物農場』の解説本。伝記を始め動物農場の翻訳の歴史、登場する動物たちに仕組まれた寓意やについてなどか簡略に記述されており手軽に読める割にはなかなか面白かった2015/12/09
melissa
0
高校の時にこの本があれば、英語のテストで苦労しなかったのになぁ、と今さらつぶやいても…『動物農場』が本国の英国で出版されたのが1945年の8月!さすが、イギリス⁈翻ってその時ここ日本ではどうであったのか?な〜んて連想して調べるのも面白いかもね。2013/05/07
1.3manen
0
角川文庫版をかつて読んだことがあり、ここでは後半の解題から。あらすじだけでいいなら、90ページ~の要約が助かる。人間と動物の支配/従属関係、権力や憲法というルール、秩序のあり方を考えさせられる。ソヴィエト社会で実際に起こった史実を内容として読む場合の解説がある(99ページ他)。昆虫ならカフカの『変身』を想起するが、ここではブタ。権力関係もなかなか考えさせられる部分で、「農場での階級格差」(154ページ)は、現代の格差社会にも示唆するところがあろう。2012/08/22
Erato
0
「動物農場」は好きな本。反ソ作者の生い立ちから社会背景、ブタ研究までを講義を聴いているような易しい言葉で解説。共産主義社会の裏がよく解る。2009/02/05
-
- 電子書籍
- 総予測2026第二弾株価・景気・投資編…




