出版社内容情報
***
「つぎのステップは破壊的な農業ではなく、多くの果樹やその他の植物を植えることだ。」(マハトマ・ガンディー)
「地球のさまざまな美しく神秘的なもののあいだでそれらとともに生きていく人びとは、けっして孤独ではないし、また生に倦むことはない。」(レイチェル・カーソン)
「自然は人間が利用するための価値と機会を提供するが、また人間の利用にたいして制限をくわえ、ときには利用を禁じさえする。」(イアン・マクハーグ)
「生存のためにはペシミズムはなんの価値もない。必死のオプティミズムが、実践的環境哲学者がとることのできる、唯一の態度である。」(J・ベアード・キャリコット)
地球温暖化、資源の枯渇、生物種の絶滅、開発途上国の貧困化と人口増大――今日の環境危機にたいして、現代の環境思想家たちは何を説き、どんな論陣を張り、そしていかに実践しているのか。下巻ではマハトマ・ガンディーからヴァンダナ・シヴァまでの24人を取りあげる。
自然がはぐくむすべての生命の価値を尊重し、未来世代を犠牲にすることのない持続可能な社会を実現するために、人類共通の指針となるべき《エコロジーの思想》がここにある。
下巻(現代編)で取りあげる24人の環境思想家は以下のとおり。マハトマ・ガンディー/アルバート・シュヴァイツァー/アルド・レオポルド/ロビンソン・ジェファーズ/マルティン・ハイデガー/レイチェル・カーソン/リン・ホワイト・ジュニア/E・F・シューマッハ/アルネ・ネス/ジョン・パスモア/ジェームズ・ラブロック/イアン・マクハーグ/マレー・ブクチン/エドワード・オズボーン・ウィルソン/ポール・エーリック/ホームズ・ロールストンⅢ/ルドルフ・バーロ/グロ・ハーレム・ブルントラント/ヴァル・プラムウッド/J・ベアード・キャリコット/スーザン・グリフィン/シコ・メンデス/ピーター・シンガー/ヴァンダナ・シヴァ
-------------------------------
環境の思想家たち 上:古代-近代編
内容説明
今日の環境危機にたいして、思想はいかに応えるべきか。ガンディー、レオポルド、カーソン、ネス、キャリコット、シンガーほか24人の環境思想を概説する。
目次
マハトマ・ガンディー
アルバート・シュヴァイツァー
アルド・レオポルド
ロビンソン・ジェファーズ
マルティン・ハイデガー
レイチェル・カーソン
リン・ホワイト・ジュニア
E.F.シューマッハー
アルネ・ネス
ジョン・パスモア〔ほか〕
著者等紹介
パルマー,ジョイ・A.[パルマー,ジョイA.][Palmer,Joy A.]
ダラム大学教育学教授および副学長。ダラム大学の環境学習リサーチ・センター理事。国立環境教育協会副会長。教育と交流に関するIUCN委員会会員
須藤自由児[スドウジユウジ]
1945年、新潟県生まれ。東京大学工学部原子力工学科卒業。通産省に2年間勤務。その後、東京大学文学部倫理学科卒業。1981年、同大学院人文科学研究科博士課程修了。跡見学園女子大学非常勤講師などを経て、1992年より松山東雲女子大学人文学部勤務。現在人間心理学科教授。倫理学(生命倫理、環境倫理)、教育思想史、科学史・科学論などを担当
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
みか