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ロマネスクの誘惑―1975‐1977

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784622081197
  • NDC分類 958
  • Cコード C1310

出版社内容情報

全10巻

内容説明

『彼自身によるロラン・バルト』から『恋愛のディスクール・断章』へ。「小説」をみはるかし、その原点に回帰していった晩年のバルトによる、写真論や絵画論、重要インタビューなど初訳41篇。いま冴え渡るロラン・バルトの全貌。

目次

1975(バルトの三乗―『彼自身によるロラン・バルト』をみずから書評する;ピエール・フリレー―造形作家の美術展カタログに寄せて;よいものは…―アンドレ・テシネの映画『フランスの思い出』について ほか)
1976(“フィクション”でない言説は存在しない―『サイエンス・フィクションの謎』をめぐって;演劇としての楽譜―作曲家ブソッティの手書きエクリチュール;梗概にして内容見本―フィリップ・ロジェ『サド、圧搾機の哲学』について ほか)
1977(かくのごとく―リチャード・アヴェドンの写真集『ポートレート集』について;『浜辺』について―セベロ・サルドゥイの戯曲の上演評;ジャン・ダニエル『拠りどころと源泉』へのまえがき―幼年期の肌ざわり ほか)

著者等紹介

バルト,ロラン[バルト,ロラン][Barthes,Roland]
1915‐1980。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1975年に彼自身が分類した位相によれば、(1)サルトル、マルクス、ブレヒトの読解をつうじて生まれた演劇論、『現代社会の神話』(2)ソシュールの読解をつうじて生まれた『記号学の原理』『モードの体系』(3)ソレルス、クリステヴァ、デリダ、ラカンの読解をつうじて生まれた『S/Z』『サド、フーリエ、ロヨラ』『記号の国』(4)ニーチェの読解をつうじて生まれた『テクストの快楽』『彼自身によるロラン・バルト』などの著作がある。そして『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』を出版したが、その直後、1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に亡くなった

中地義和[ナカジヨシカズ]
1952年生まれ。1976年、東京大学教養学科卒業。1985年、パリ第3大学で博士号取得。1986年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ラウリスタ~

8
バルトっておもしろいんだ。パスカル、フロベール、プルーストに連なる文学者としてのバルト。哲学っぽいことをしているイメージがあったんだが、むしろ作家。20世紀という時代のなかで、小説を書けないことに関する小説を書こうと試みる作家に見える。プルーストとは違い結局書けなかったんだろうが、それ自体が重要な作品に。文学活動の矛盾とともに生き抜いた印象を持つ。2012/05/04

nranjen

3
ギベールに関する章を読んで受けた衝撃で立ち直れない。2017/07/20

sibafu

1
『彼自身によるロラン・バルト』と『恋愛のディスクール・断章』と時期が同じで、それに関する文章や、写真(写真論の『明るい部屋』は第10巻の時期)について、インタビューの文章が多かったと記憶しています。写真や絵画、映画など視覚的なものへの文章が多くなる時期か。他の巻と比べて読み易かった印象。2012/01/27

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