内容説明
著作のうちでもとりわけ『エチカ』は、読む者を惹きつけてやまない。神=自然を説きながら、人間の自由、真の幸福について、ユークリッド幾何学の形式にしたがってスリリングに論証してゆく『エチカ』。「すべて耀きのあるものは希有であるのに見合って困難でもあるのだ」という結語に向かうこの大古典の新訳登場。
目次
第1部 神について
第2部 精神の自然の性と起源について
第3部 感情の起源と自然の性について(抄)
第4部 人間の奴隷状態、あるいは感情の勢力について(抄)
第5部 知性の力、あるいは人間の自由について
著者等紹介
スピノザ,ベネディクトゥス・デ[スピノザ,ベネディクトゥスデ][Spinoza,Benedictus de]
1632年11月24日オランダ、アムステルダムのユダヤ人居住区で商人の家に生まれる。ヘブライ語名バルッフ(Baruch)。両親はポルトガルでキリスト教へ改宗したのちオランダに移住し、ユダヤ教の信仰生活を回復したユダヤ人(マラノスと呼ばれる)。ユダヤ教会内で早くから俊才として注目されたとも伝えられるが、1656年7月27日、23歳のときに破門を受ける。破門ののち、レンズの研磨で生計を立てたと伝える伝記もある。友人・弟子のサークルとつながりを保ちながら、ライデン近郊レインスブルフ、ハーグ近郊フォールブルフと転居を経て、ハーグに移る。ハイデルベルク大学教授招聘の申し出を断った。1677年2月21日ハーグで歿す。同年、「エチカ」を含む『遺稿集』が刊行される
佐藤一郎[サトウイチロウ]
1952年東京生まれ。東京大学文学部卒業。NHKで2年余り記者として勤めた後、東京都立大学大学院に入り、同博士課程中退。山梨大学教育人間科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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