内容説明
犀利な科学者であると同時に寅彦は勝れて追憶の詩人であった。亡き妻を偲んだ「団栗」から子規や漱石、俳句・コーヒー哲学まで。ゆったりとした詩想の軌跡。
目次
団栗
花物語
小さな出来事
春六題
夢
異郷
浮世絵の曲線
解かれた象
路傍の草
備忘録〔ほか〕
著者等紹介
寺田寅彦[テラダトラヒコ]
1878年東京に生まれる。明治‐昭和期の代表的な科学者(物理学)・随筆家。東京帝大教授。物理学の研究と平行しつつ、漱石門下の文学者として俳句に親しみ、また数多くの卓れた随筆を著した。1935年没
池内了[イケウチサトル]
1944年兵庫県生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。総合研究大学院大学教授。宇宙物理学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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