出版社内容情報
好評シリーズ《大人の本棚》第二期・第1回配本
内容説明
女子留学生、山川捨松のホストファミリーとなった縁で津田梅子を知り、少女時代から日本への憧憬をはぐくんだアメリカ女性―著者は、1888年と99年に日本を訪れ、華族女学校や東京女子高等師範学校、のちには女子英学塾でも教鞭をとった。封建時代が去って、女性をとりまく環境も考え方も激しく変わりつつあった時代に、宮中の高貴なあたりから華族の上流夫人、都会の中流家庭の主婦、農婦、女学生まで近しくふれあった著者の、偏りのない視線がとらえた明治日本の女たち。それから1世紀のあいだに、この国はなにを獲得し、なにを失ってきたのだろうか。しだいに失われゆく古き日本の面影を愛惜の念をこめて点描しながらも、エキゾチックなものめずらしさを書きつらねた旅行記に終わらない、日本論・日本女性論。
目次
子ども時代
教育
結婚と離婚
妻として、母として
年老いてから
宮廷の世界
城と屋敷での生活
侍の女たち
田舎の暮らし
都会の生活
召使いの生活
家庭のなかで
この十年の進歩
著者等紹介
ベーコン,アリス・メイベル[ベーコン,アリスメイベル][Bacon,Alice Mabel]
1858‐1918。アメリカ・コネティカット州に、会衆派の牧師の子として生まれる。14歳の時、ベーコン家が日本人女子留学生、山川捨末のホスト・ファミリーとなったことで、津田梅子や永井繁子とも知り合い、日本への強い関心をはぐくんだ。1888年に来日し、華族女学校や東京女子師範学校で1年間教鞭を執る。1899年に再び来日して、女子英学塾で2年間教えた。帰国後、日本滞在中に見聞きしたことをもとに、3冊の著作を出版
矢口祐人[ヤグチユウジン]
1966年生まれ。米国ゴーシエン大学教養学部卒。ウイリアム・アンド・メアリ大学大学院アメリカ研究科博士課程修了。東京大学大学院総合文化研究科助教授。専攻はアメリカ太平洋地域研究・日米文化史
砂田恵理加[スナダエリカ]
1972年生まれ。成蹊大学文学部卒。津田塾大学大学院英文学研究科修士課程修了。米国スミス・カレッジ、アメリカ研究ディプロマ・プログラム修了。一橋大学大学院社会学研究科博士課程に在籍中。アメリカ研究・女性史専攻
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感想・レビュー
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