出版社内容情報
家族や社会の激しい変化のなか、親と子どもの関係がますます見えにくくなっています。カウンセラーや心理学の専門家はもとより、育児に関心のある多くの方に手に取っていただきたい、という思いを込めて本書をお送りいたします。フランスのラジオ相談番組で語られたドルト先生の答えが、わたしたちの心を豊かにしてくれることでしょう。
全3巻
かならず理由があるものです/人間はごく幼いうちからなんでも知っているのです/なにが正しいのか/泣き叫ぶのは聞いてもらうため/子どものからだに触れるとき/することは「はい」なのに「いや」と言う/「だれか」って、だれですか(目次より)
Francoise Dolto(フランソワーズ・ドルト)
パリに生れる。パリ大学医学部卒業。精神分析家。パリ、トゥルーソー病院で診療に携わるかたわら、ラジオの育児相談番組に出演し親しまれた。著書『少年ドミニクの場合』(平凡社)『少女時代』(みすず書房)『欲望の世界』『欲望への誘い』(勁草書房)『無意識的身体像』(言叢社)『子どもの無意識』(青土社)など多数。
村上光彦(むらかみ・みつひこ)訳
1929年佐世保に生れる。1953年東京大学文学部仏文学科卒業。現在、成蹊大学名誉教授。著書『大佛次郎―その精神の冒険』(1977)『鎌倉幻想行』(1986)(以上朝日新聞社)『鎌倉百八箇所』(1989、用美社)『パリの誘惑』(1992、講談社)。訳書『ド・ゴール大戦回顧録』(共訳、1960-1966、改訳復刊1999)ヴィーゼル『夜』(1967)カストロ『マリ=アントワネット』(1972)モノー『偶然と必然』(共訳、1972)レイン『好き? 好き? 大好き?』(1978)ブローデル『日常性の構造』1・2(1985)『世界時間』1・2(1996、1999)(以上みすず書房)ヴィーゼル『死者の歌』(1970、晶文社)『そしてすべての川は海へ』(1985、朝日新聞社)『しかし海は満ちることなく』(1999、朝日新聞社)ほか。
目次
かならず理由があるものです
人間はごく幼いうちからなんでも知っているのです
わかるわね、わたしたちはあんたを待っていたのよ
父親が出かけるとき
なにが正しいのか
トイレット・トレーニングについて
だれがだれを捨てるのやら
睡眠にかんしては各人各様
「心から」愛する、「欲望」から愛する
泣き叫ぶのは聞いてもらうため〔ほか〕
著者等紹介
ドルト,フランソワーズ[ドルト,フランソワーズ][Dolto,Francoise]
1908‐1988。パリに生まれる。パリ大学医学部卒業。精神分析家。パリ、トゥルーソー病院で診療に携わるかたわら、ラジオの育児相談番組に出演し親しまれた
村上光彦[ムラカミミツヒコ]
1929年佐世保に生れる。1953年東京大学文学部仏文学科卒業。現在、成蹊大学名誉教授
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