科学の曲がり角―ニールス・ボーア研究所 ロックフェラー財団 核物理学の誕生

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科学の曲がり角―ニールス・ボーア研究所 ロックフェラー財団 核物理学の誕生

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  • サイズ A5判/ページ数 310,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622079873
  • NDC分類 429.5
  • Cコード C1042

出版社内容情報

純粋な研究機関が経済援助を受けるとどうなるか。起源と意味を1930年代のニールス・ボーア研究所とロックフェラー財団から考察。「1930年代にニールス・ボーア研究所では核物理学への転向が起こった。また同時期に国際的基礎科学への資金援助情勢にも変化が生じた(ロックフェラー社会貢献事業に見られる変化などはその代表である)。そして研究所の転向は、この変化に対するボーアの反応と行動によって起こった。これは一体どういうことを指しているのか、そして、それに関わって起こったことは何だろうか」。

世界の頭脳といわれる研究者が集まって純粋な研究機関としてはじまった研究所が、経済援助を受けるとどうなるのか。多くの分野に貢献事業を起こしたロックフェラー財団は、具体的に何をしてきたか。第二次大戦中から現在にいたる、科学が国家と経済界に組み込まれていく起源を、ニールス・ボーアおよび研究所とロックフェラー財団のやりとりに見据え、核物理学を中心に当時の現場をたどる。

日本語版への序
感謝の言葉

まえがき
序章 コペンハーゲン精神

第1章 1934年までの科学政策と資金調達
  実験の重視
  威信の増大
  国際教育委員会
  国際教育委員会とコペンハーゲン大学のその他の機関
  1934年までの活動
  結び

第2章 コペンハーゲン精神の発現、1920年代末から1930年代中期
  1934年までにおける原子核への関心
  生物学への関心、1929年から1936年まで
  この章の結び

第3章 亡命者問題、1933年から1935年
  背景
  初めの年――方向の選択
  ロックフェラー財団のヨーロッパ学者特別研究支援資金
  フランクとヘヴェシーの前歴
  実験核物理学の起源
  結び

第4章 実験生物学、1920年代末から1935年まで
  ロックフェラー社会貢献事業の再編
  新政策の登場
  新政策とコペンハーゲン科学との出会い
  新政策の確立
  コペンハーゲンの実験生物学計画
  カールスベリ財団の核物理学への支援
  実験生物学支援に対する正式な申請
  実験生物学への支援
  結び

第5章 転向の仕上げ、1935年から1940年
  資金援助の獲得
  実験生物学計画の興隆
  核物理学の強化
  結び

終章

訳者あとがき
原注
資料についてのノート
索引

フィン・オーセルー[フィン オーセルー]
現在、コペンハーゲンのニールス・ボーア・アーカイヴの所長。ノルウェイのオスロ大学より物理学で博士の学位を取得後、米国、メリーランド州、ボルチモアのジョンズ・ホプキンズ大学より科学史で博士の学位を取得した。1984年より1989年までアメリカ物理学協会の物理学史センター(当時、ニューヨーク市にあった)の准研究員として研究に従事、その間に大勢のアメリカ人物理学者に対して科学政策に関連した聞き取りインタビューも行なった。1989年より上記のニールス・ボーア・アーカイヴの所長の職に就いているが、この間に『ニールス・ボーア全集』の編集主幹を務め、この全集は2007年に12巻をもって完結した。

矢崎裕二[ヤザキユウジ]
1940年、東京に生まれる。1967年、東京大学大学院理学系研究科(物理学専攻)修士課程修了。1970年、博士課程退学。1970-2001年、都立高等学校教諭(物理担当)。2001-2006年、都立小石川高等学校嘱託。2001-2016年、東京理科大学非常勤講師(科学史担当)。理学修士。専攻 統計力学、物理学史(特に仁科資料の調査、整理、研究を行う)。訳書 E・セグレ『X線からクォークまで』(共訳、1982)、同『古典物理学を創った人々』(共訳、1992)、F・オーセルー『科学の曲がり角』(2016、以上みすず書房)。編著『仁科芳雄往復書簡集』全3巻・補巻(共編、2006-2007、2011、みすず書房)。

内容説明

研究機関で経済援助を受けるとどうなるか。第二次大戦から現在に至る、科学が国家と経済界に組み込まれていく起源を、ニールス・ボーア研究所とロックフェラー財団とのやりとりから考察する。

目次

序章 コペンハーゲン精神
第1章 一九三四年までの科学政策と資金調達
第2章 コペンハーゲン精神の発現、一九二〇年代末から一九三〇年代中期
第3章 亡命者問題、一九三三年から一九三五年
第4章 実験生物学、一九二〇年代末から一九三五年まで
第5章 転向の仕上げ、一九三五年から一九四〇年
終章

著者等紹介

オーセルー,フィン[オーセルー,フィン] [Aaserud,Finn]
現在、コペンハーゲンのニールス・ボーア・アーカイヴの所長。ノルウェイのオスロ大学より物理学で博士の学位を取得後、米国、メリーランド州、ボルチモアのジョンズ・ホプキンズ大学より科学史で博士の学位を取得した。1984年より1989年までアメリカ物理学協会の物理学史センター(当時、ニューヨーク市にあった)の準研究員として研究に従事、その間に大勢のアメリカ人物理学者に対して科学政策に関連した聞き取りインタビューも行なった。1989年よりニールス・ボーア・アーカイヴの所長の職に就いているが、この間に『ニールス・ボーア全集』の編集主幹を務め、この全集は2007年に12巻をもって完結した

矢崎裕二[ヤザキユウジ]
1940年、東京に生まれる。1967年、東京大学大学院理学系研究科(物理学専攻)修士課程修了。1970年、博士課程退学。1970‐2001年、都立高等学校教諭(物理担当)。2001‐2006年、都立小石川高等学校嘱託。2001‐2016年、東京理科大学非常勤講師(科学史担当)。理学修士。専攻は統計力学、物理学史(特に仁科資料の調査、整理、研究を行う)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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