京城のモダンガール―消費・労働・女性から見た植民地近代

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京城のモダンガール―消費・労働・女性から見た植民地近代

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  • サイズ B6判/ページ数 391p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079804
  • NDC分類 367.221
  • Cコード C1022

出版社内容情報

資本主義の押し寄せる植民地の街(ソウル)に登場した「あやまてる女」たち。その欲望や夢、海を渡った行路がひらく新しい朝日近代史

1920-30年代、植民地朝鮮に資本主義が押し寄せ、恐怖と快楽が背中合わせだった京城(現・ソウル)。百貨店・劇場・映画館・最新の公共施設が建ちならぶ近代都市の街路を、断髪に洋装の「モダンガール」が闊歩した。植民地支配と近代化のはざまで登場した朝鮮のモダンガールは、ショップガールやバスガールなどの新職業婦人・妓生(キーセン)・女給・女学生・女工などさまざまな階層からなっていた。商品とイメージを消費し、労働力になり、自ら商品とされつつ、新しい生を生きようとした。
当時、「正体不明の女」「あやまてる女(モッタン・ガール)」とひとくくりにされた「モダンガール」の経験とは何だったのだろうか。
たとえば、朝鮮総督府は日本で不足している米を確保しようと「朝鮮産米増殖計画」を実施、農村は疲弊して多くの農民が流民化した。娘たちも移動し、一部は海を渡って関西の紡績工場などの女工になり、あるいは炭鉱近くの朝鮮料理店で酌婦や女給になった。彼女たちもまた、パラソルやストッキング、都会の生活に憧れ、活動写真に夢中になったモダンガールのひとりだったにちがいない。
女たちを街路へ、国境の外へと押し出した夢や欲望、困難を追い、忘れられた声を復元し、見えていなかった近代を描く韓国歴史学のニューウェイブ。

【著者紹介】
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内容説明

「都会のモダンガールになりたかった。」資本主義の押し寄せる植民地朝鮮に登場し、嘲笑され忘れられた「あやまてる女」たち。欲望や夢の行路がひらく朝日近代史。

目次

第1章 近代都市と女性(モダニティ・スペクタクル・女性;植民地都市京城と散策 ほか)
第2章 一九二〇‐三〇年代の大衆メディアと「モダンガール」表象(「モダンガール」表象の中の女性たち―「モダンガール」「妓生」「ある女学生」「女給」;「モダンガール」―模倣と亀裂の痕跡 ほか)
第3章 近代の前方に立った女たち(女学生と「不良少女」;女は何を求めているのか―消費する女たち ほか)
第4章 女性の労働の場としての近代都市空間(「職業婦人」と都市空間;都市空間と親密性の商品化 ほか)
第5章 国境を超える女たち―労働者、あるいは商品としての植民地女性(日本「内地」の朝鮮料理店と朝鮮人妓生;日本「内地」のカフェと朝鮮人女給 ほか)

著者等紹介

徐智瑛[ソジヨン]
韓国出身。西江大学校英文学科卒業、国語国文学科修士課程修了、同博士課程修了。韓国学中央研究院学術研究教授、高麗大学校民族文化研究員HK研究教授、梨花女子大学校韓国女性研究員研究教授を歴任。現在、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学アジア研究学科博士課程在学中(Ph.D Candidate、文化史専攻)。研究分野は女性史、文化史

姜信子[キョウノブコ]
作家。1961年横浜市生まれ

高橋梓[タカハシアズサ]
1983年生まれ。東京都出身。東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程在学中。上智大学言語教育研究センター非常勤講師。研究分野は朝鮮近代文学、植民地期の朝鮮人作家の日本語創作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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てぬぐひ

2
当時の社会の中で最弱者として語られがちな植民地の女性。芸術家、女学生そして様々な女性労働者の生が記述されている。実際、利用され搾取され傷つきながらも、その一方で新しい都市文化を享受し主体的に行動してきた女性たち。そんな朝鮮のモダンガールたちが何を見たり、考えたりしたのか、戦前戦中の歴史に関心があるので大変興味深くよんだ。中でも、低く見られがちな女給や妓生たちが雑誌発行に関わり職業女性として自らの意見を発表してきた事実は、現代にも通じる重要な出来事として知っておくべきだと思う。2017/04/06

ozapin

1
藤田嗣治の父が朝鮮で医者をしていたのが知らなかったし、藤田の髪型を真似るのが流行っていたという話も興味深い。あと公娼制度も作ったのですね。2017/03/18

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