出版社内容情報
ロシア戦線で左手を失って郵便配達人として働く17歳のヨハンを主人公に、〈戦争の日常〉を生きる普通の人びと、戦争の真の姿を描く
ロシア戦線で左手を失い、故郷の山あいの村で郵便配達人として働く17歳のヨハンを主人公に、同じ年でドイツの敗戦を経験した作者が自分の生きてきた時代が犯した過ちを正面からみつめ、誰もが等しく経験せざるをえなかった「戦争の本当の姿」を渾身の力をこめて描く。
内容説明
証言者はまもなくいなくなる―17歳で敗戦を経験した作者が戦後70年をかけて自らの内に熟成されたすべてを投げ入れ渾身の力をこめて描く“戦争の本当の姿”。
著者等紹介
パウゼヴァング,グードルン[パウゼヴァング,グードルン] [Pausewang,Gudrun]
1928年、当時はドイツ領のボヘミア東部ヴィヒシュタドル(現チェコのムラドコウ)に生まれる。女子ギムナジウム在学中の15歳のときに父親が戦死。17歳で第二次大戦の終戦を迎える。戦後はボヘミアを追放され、母や弟妹とともに西ドイツのヘッセン州ヴィースバーデンに移住。アビトゥーア(大学入学資格試験)に合格後、教職に就いて1956年には南米に渡り、チリ、ベネズエラのドイツ人学校で教鞭を執った。1963年に西ドイツにいったん帰国して小学校の教師を務めたのち、ふたたび南米コロンビアに暮らし、1972年に帰国。小学校教諭として教えるかたわら創作活動を行う。1998年、ケストナー世代の児童文学作家についての論文でフランクフルト大学で博士号を取得
高田ゆみ子[タカダユミコ]
1956年、大阪府生まれ。東京外国語大学ドイツ語学科卒業。東京大学大学院比較文学比較文化修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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