移ろう中東、変わる日本 2012‐2015

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移ろう中東、変わる日本 2012‐2015

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079583
  • NDC分類 302.26
  • Cコード C0031

出版社内容情報

アラブの春から「イスラーム国」へと混迷する中東、中東化する日本。転機の3年間に冷静な危機感をもってつづられた、出色の時評集。

少し長いまえがき
1 「アラブの春」と「ウォール街」と「3・11」をつなぐもの――東日本大震災から一年(2012.3)
2 「私の名前を憶えてほしい」――イラク戦争開戦九周年(2012.5)
3 ヨーロッパという呪縛――ギリシャ財政破綻とEU(2012.7)
4 「宗派は放っておけ」と元大臣は言った――地域研究ができること(2012.9)
5 土地を守ること、人を守ること――領域国家を相対化する(2012.11)
6 マリ―リビア―アルジェリア―アフガニスタン――終わらない「対テロ戦争」(2013.3)
7 十年ののち――アルジェリア人質事件(2013.5)
8 砂漠で待つバラと、片思いの行方――日本の対中東外交の変遷(2013.7)
9 アラブ知識人の自負と闇――エジプト、ムルスィー政権転覆(2013.9)
10 「逃げろ、でなければ声をあげろ」――国境の理不尽を越える試み(2013.11)
11 「内なる敵」を炙りだす――宗派対立と中東化する日本(2014.3)
12 アメリカ、この厄介な同盟相手――反米と対米依存と民族の尊厳(2014.7)
13 人々の度し難い怒りと、理想の国を作るということ――「イスラーム国」の登場(2014.9)
14 私の「正義」とあなたの「正義」を入れ替える――プロパガンダの死角(2014.12)
15 政府はベタおりし続けなければならない――仏シャルリー・エブド襲撃事件(2015.3)
16 悲しいことたち――人質殺害事件に見る日本の病理(2015.4)
17 若者は「砂漠」を目指す――中東に惹かれる西洋(2015.7)
ポスト・スクリプト――パリ同時多発テロ

内容説明

アラブの春から「イスラーム国」へ。アラブ社会と中東の人々が転落していくさまを、著者は見つづけてきた。そして内に目を向ければ、排外主義のはびこる日本がある。情勢はどこへ向かうのか。第一線の研究者が、世界の動揺と矛盾を鋭くえぐった時評。

目次

「アラブの春」と「ウォール街」と「3・11」をつなぐもの―東日本大震災から一年(2012.3)
「私の名前を憶えてほしい」―イラク戦争開戦九周年(2012.5)
ヨーロッパという呪縛―ギリシャ財政破綻とEU(2012.7)
「宗派は放っておけ」と元大臣は言った―地域研究ができること(2012.9)
土地を守ること、人を守ること―領域国家を相対化する(2012.11)
マリ‐リビア‐アルジェリア‐アフガニスタン―終わらない「対テロ戦争」(2013.3)
十年ののち―アルジェリア人質事件(2013.5)
砂漠で待つバラと、片思いの行方―日本の対中東外交の変遷(2013.7)
アラブ知識人の自負と闇―エジプト、ムルスィー政権転覆(2013.9)
「逃げろ、でなければ声をあげろ」―国境の理不尽を越える試み(2013.11)
「内なる敵」を炙りだす―宗派対立と中東化する日本(2014.3)
アメリカ、この厄介な同盟相手―反米と対米依存と民族の尊厳(2014.7)
人々の度し難い怒りと、理想の国を作るということ―「イスラーム国」の登場(2014.9)
私の「正義」とあなたの「正義」を入れ替える―プロパガンダの死角(2014.12)
政府は「ベタおり」し続けなければならない―仏シャルリー・エブド襲撃事件(2015.3)
悲しいことたち―人質殺害事件に見る日本の病理(2015.4)
若者は「砂漠」を目指す―中東に惹かれる西洋(2015.7)
ポスト・スクリプト―パリ同時多発テロ事件

著者等紹介

酒井啓子[サカイケイコ]
千葉大学法政経学部教授。専門はイラク政治史、現代中東政治。1959年生まれ。東京大学教養学部教養学科卒。英ダーラム大学(中東イスラーム研究センター)修士。アジア経済研究所、東京外国語大学を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

38
非常時に電力依存できない環境がある時、市場原理に従って行動しているのは、日本人ではなくイラク人のほう(14頁)。昔ながらの中東の知識人のこだわりは、生まれ育ちでその人の価値が定められる社会であるべきではないということ(60頁)。イラク戦争とは、アフガンのターリバーン政権に対する軍事攻撃とともに、9・11事件を背景とした米国の新たな戦争観が現実となって現れた戦争(99頁)。重要なのはイラク戦争後に自衛隊をイラクに派遣すると決心したことで日本の対イラク政策が経済優先方針から安保中心にシフトした点(108頁)。2016/05/02

ののまる

12
無意識に自分も欧米の二元論に陥っているなぁと実感する。私にとって、その恐ろしさに気づくきっかけが、イスラムでありアフリカであり南米であり、その他もろもろの世界。本書でも目から鱗だったのだけど、鱗が取れた目で見る世界に耐えられるタフさがほしい。そして、こんなにもイスラムや中東に対して基礎知識の無い自分が苛立たしい。本当の被害者への共感が乏しいという著者の指摘に対する答えは、文学などが果たしているのかも。2016/05/30

sibasiba

12
アラブの春からパリ同時多発テロまで、中東研究者時評集。イスラエルやサウジアラビア、日本の中東外交の変遷、「内なる敵」探し始めた日本、ヨーロッパに翻弄されるギリシャ、「私はアフマド」、親米国が反米主事者を生み出す構図。示唆に富む内容でわかり易い文章だが濃密でクラクラした。「イスラーム国」をメイフラワー号に擬した刺激的な文章とタリバン幹部だった男のマララに宛てた手紙の「正義」の転倒による正しさと正しさの狭間にこぼれおちるものなど非常に考えさせられる。2016/02/19

かおりん

2
中東に起きた様々なことを、中東研究の第一人者が綴ったものなので興味深く読んだ。新聞やTVでは見えなかったり、途切れ途切れの事柄が繋がった。理解するまではいかなかったが、読みやすかった。「名前を憶えておいてね」私の名前は誰かに憶えておいてもらえる可能性があると考えるところに希望が生まれる。飢餓や戦争、テロなどで誰にも知られず惜しまれずに失われる命はとても多い。中東と平和すぎる日本、不用意な発言の政治家、右往左往の政府など、差は果てしなく大きい。2016/05/11

愛希穂

0
教えられることがいっぱい。感想は後ほどゆっくりと書きたい。 図書館で借りてきたが、余裕があれば購入して、ゆっくりと読み返したい。2017/06/23

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