紅葉する老年―旅人木喰から家出人トルストイまで

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079255
  • NDC分類 159
  • Cコード C0098

出版社内容情報

人生の紅葉期=老年には独自の美が開く。トルストイや田中正造など、残り時間でなすべきことをなすために生を濃縮させた人の実践とは

老年期には生がせっぱつまって濃縮し、ここから生み出される作品や収穫は、しばしば若者を圧倒する。ゴヤの老醜をさらけだした鉛筆画に稀にみる独特の美があるように。そして人生の紅葉期は、醜・弱・衰に襲われながら、地熱のような陽気さが必要である。ロシア文学研究の碩学が、最期まで自己の真実を過激に追い求めた人々の姿を追う。

?T 人生の紅葉期

第一話 いのちの幅、常識の幅
第二話 他人の国で
    ――ムスフェルト先生の思い出
第三話 座ったままで
第四話 浦島太郎の死体――チェーホフ・里見惇
第五話 「これでも私は学ぶ」――ゴヤの紅葉
第六話 レンブラントの思い出
第七話 アヴァクームのパン
第八話 手作りの翼――三浦父子遠望
第九話 いのちの円さについて――木食
?U トルストイ82歳

内容説明

老年期=人生の紅葉期には生がせっぱつまって花開く。命の個性の幅は、常識の幅より広いのだ。円く老いた木喰と、安らぎを拒否したトルストイと。老年の自治権を独創的に使い尽くし、紅葉人になるための人生の使用法を、ロシヤ文学研究の碩学が迫った。

目次

1 人生の紅葉について(命の個性;「これでも私は学ぶ」―老人ゴヤ;レンブラントの二つの顔;アヴァクームの黒パン;「年をとってはいけません」―ムスフェルト先生の思い出 ほか)
2 トルストイ八二歳(「心の安らぎは精神的卑劣さです」;「神はここに、この絞首台に吊るされておられる…」;「ほら、人間の姿をした悪魔がいる」;「死を希ふことなく、生を求むること勿れ」;「ひょっとしたら死ぬ。いいことだ」 ほか)

著者等紹介

武藤洋二[ムトウヨウジ]
1939年9月30日生まれ。大阪外国語大学ロシア語学科卒業。大阪外国語大学ヨーロッパ1講座教授をへて現在同大学名誉教授。主として帝政ロシヤとソヴェトを拠点にして人間を追っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カタコッタ

14
読み応えありました。紅葉人として生きよう。紅葉の中に老人の尊厳がある。どの様に老後を過ごすか、恐らく私はこれからの数年をこの事を考えて生きていくことになるだろう。トルストイは82歳で家出をし、自分のやるべき仕事をした。人生の後半を自分の理想の姿を叶える努力をしたトルストイ。やるかやらないか、非常にシンプルな選択だが。著者はロシア文学研究者であり詩人。全編今まで読んだことのない独特の表現、想像力を掻き立てられる文章。簡単に感想が書けませんでした。2019/02/13

ほんままこと

11
表紙は老年のゴヤの自画像『それでも私は学ぶ』。人の最晩年の生き方を著者の武藤洋二氏は追求。レンブラント、ファーブル、木喰など。とりわけトルストイは凄い。大地主、貴族、作家、富める者として安らかな老後を過ごすのは「精神的卑劣さ」と考え、82歳のトルストイは政治的決着としての家出をする。神の正体は「愛」だから、それが無い教会で祈ることを止め、キリストは歴史上の人物であり神ではない、奇跡も否定したので正教会から破門される。権力側はトルストイを恐れた。死の床のトルストイを著者は、紅葉の極みの鮮やかな葉、と表現。2024/08/22

芋煮うどん

3
有名無名を問わず、さまざまな人々の人生の紅葉期を描く。圧巻はトルストイ。トルストイのような紅葉期を送るのは無理だが、せめて、さまざまなことがらに興味を持ち、前向きに生活する紅葉期を送りたい。まだまだ先の話ですが。2015/11/27

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