出版社内容情報
70万人以上のユダヤ人が殺害されたトレブリンカ絶滅収容所では何が起こっていたか。その実態を初めて描いた当事者による鮮烈な記録
ワルシャワ北東にあるトレブリンカ絶滅収容所ではわずか一年数ヶ月の間に70万人以上のユダヤ人が殺害された。ここでは到着後15-30分以内にほぼ全員がそのままガス殺され、運営に最低必要なユダヤ人が特別労務班として生かされていた。労務班員として生き続け、叛乱に参加・脱出した著者による本書は、今まで不明だった死の収容所の実態と生活を初めて明かす。
内容説明
70万以上のユダヤ人が殺害されたトレブリンカ収容所で、日々何が起きていたか。特別労務班員として生き続けた著者が伝える、謎に包まれた死の工場の実態。
目次
見知らぬ地へ
遺留品選別整理広場
死の収容所―上の収容所
コングレツキ
カッツァップ
グロドノ
牧師
シェドルツェ
チェンストホヴァにいた姉妹の逮捕
抱き合う姉と妹〔ほか〕
著者等紹介
ヴィレンベルク,サムエル[ヴィレンベルク,サムエル] [Willenberg,Samuel]
1923年ポーランドのチェンストホヴァ生まれ。19歳の1942年10月20日トレブリンカ収容所に収容、特別労務班員として数々の労働に従事。1943年8月2日、残されたわずかな仲間とともに叛乱を起こし、収容所の大半を放火し脱走、生還する。これがきっかけでトレブリンカ収容所は同年10月に解体された。1950年までワルシャワ、その後イスラエルに在住。トレブリンカの経験を素材に数多くの彫刻作品も発表している
近藤康子[コンドウヤスコ]
1932年大阪市生まれ。東京外国語大学フランス語科、東京大学文学部美学芸術学科卒業。コルチャック研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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