日本の精神医学この五〇年

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  • サイズ B6判/ページ数 219,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622079194
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3011

出版社内容情報

日本の精神医学はこの五〇年で大きく変わった。患者とともに生きてきた足跡を振り返り、精神医療の変貌を見つめる、貴重な証言。

五〇年間精神医療の現場に立ち続け、ピエール・ジャネの力動精神医学を翻訳紹介してきた著者が、病院での体験を軸に、日本の精神医学のあり方を振り返る。有効な抗精神病薬がなく、隔離中心の時代から、粗悪な医療を行う病院の乱立、精神医療改革運動、DSM‐?Vの導入、薬物療法の全盛まで。患者とともに生きた足跡を振り返り、変貌する日本の精神医療を見つめる、このうえなく貴重な証言。

はじめに
第一章 一九六〇年という時代
第二章 一九六〇年代 ある精神病院の風景
第三章 精神科病棟の患者たち
第四章 精神病理学ことはじめ
第五章 精神医療改革運動
第六章 一九八〇年代 精神医学の変貌
第七章 精神医学の現在
文献
あとがき

内容説明

私たち精神科医が日々対面しているのは症状ではなく、病める一人の人である―。60年代の精神科病院、精神医療改革運動、統合失調症の軽症化までを語る、貴重な証言。

目次

第1章 一九六〇年代という時代
第2章 一九六〇年代、ある精神病院の風景
第3章 精神科病棟の患者たち
第4章 精神病理学ことはじめ
第5章 精神医療改革運動
第6章 一九八〇年代 精神医学の変貌
第7章 精神医学の現在

著者等紹介

松本雅彦[マツモトマサヒコ]
1937‐2015。精神科医。1964年京都大学医学部卒業。阪本病院、京都大学精神科勤務の後、京都大学医療技術短期大学部教授、京都府立洛南病院院長、京都光華女子大学教授を経て、稲門会いわくら病院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

39
図書館本。自殺未遂をして精神病棟にぶち込まれたときの病室には頑丈な鉄格子があった。入口のドアは内側からは開けられず、ベッドには拘束帯が備えられ、トイレは丸っさらしだった。要するに独房みたいな造りだった。病室から出るのもままならず、病棟から外に出ることも無理だった。階段室は鉄扉で閉められ、エレベーターは鍵でしか動かないからだ。これは昔の精神病棟の名残り。著者は精神科の医師。この50年間で精神医学がどう変わったかを書いている。自らが体験・実見した貴重な記録。難解な部分もあって、それが少し残念だった。2022/04/20

gtn

6
精神科病棟入所者の思い出。家庭にも社会にも馴染めず、入院すれば弱者からおやつを取り上げたり、職員に反抗するお山の大将になる人間がいたという。社会にも病院にも適応しない者たちを「精神病質人格」と呼び、疾病ではなく人格の問題として取り扱おうとしたようだ。どの世界にも、このような人物は、統計上必ず存在する。しかし、病棟においては、このような性格は有利に働かない。より劣悪な病院に転院させられたらしい。「畜生」の命を持つ者は、いくら浅知恵を廻らせても幸福は得られない。2019/02/03

海戸 波斗

5
生々しい。入院費を滞納している患者を家の前に置き去り証拠写真を撮るのに医師同行ってこわわわわ現代人でよかった。今日日のメンタルヘルスに違和感があったんだけど歴史をたどるとよき方向に少しずつ変わってきてると思えた。今日が一番よき日、明日は今日よりよき日になるよう努めていきたい。2015/12/19

ポカホンタス

5
あとがきの日付が平成26年12月。お亡くなりになったのが平成27年6月。文字通りの遺作となった。松本先生もこれが最後の仕事、という意識は十分にお持ちだっただろう。背筋を伸ばして読んだ。誰を責めるのでもない物静かな語り口の中に厳しい批評が込められている。さりげなく業界の恥部を暴露している部分も少なくない。激動の時代を真摯に生きたひとりの精神科医の誠実な証言として読みつがれるべきであろう。2015/09/23

石橋

4
精神科医自伝7冊目。履歴から察するに、これまでの著者に比べると足かせの少ない地位にあったようで、昭和40年代における精神病院の有り様が結構具体的にむしろ「わざわざS病院とする意味は?」というぐらい書いている。その反面、大学紛争の下りでは、客観的に記録しているように見えてなんとなく歯切れが悪く、実は反体制派に与した様子。色々葛藤がありそうだ。 葛藤が深いからこそ、精神病の治癒・治療とはなんぞやという問いを真摯に問いかけてくる一冊だと思った。2017/01/08

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