出版社内容情報
「モランディのアトリエ」の写真で知られるルイジ・ギッリ。写真の歴史から自作の技術まで、全13講。作品他253点をカラー収録。
現代イタリアを代表する写真家ルイジ・ギッリ(Luigi Ghirri, 1943-92)。 アメリカでニューカラーやニュー・トポグラフィーが登場する以前から同様の感覚を持つ写真を撮影、日本では「モランディのアトリエ」の写真で知られる。濃密なまでの透明感をたたえる写真を撮りつづけたギッリが、カメラの基本から自作の技術までを教える全13講。写真家自身が丁寧に写真史・写真論を語る類稀なる写真の教科書であると同時に、日本で初めて本格的にギッリ作品を紹介する写真集でもある。作品他253点をカラー収録。
内容説明
捨てられない絵葉書のような、密やかなイメージを撮りつづけた写真家ルイジ・ギッリ(1943‐1992)。その何気ない一枚の背後には、イメージに捉われ、イメージを通して思考する理論家ギッリがいる。自らの撮影技術を丁寧に示しながら、写真の魅力を熱く静かに語りかける。イタリア写真界の無名の巨匠がのこした最後の授業。
目次
好事家かもしれない私の情熱
自分を忘れる
探究
カメラ
実習
露出
「見えていたように撮れていない」
歴史
透明さ
敷居
自然のフレーミング
光、フレーミング、外部世界の消去
音楽のためのイメージ
著者等紹介
ギッリ,ルイジ[ギッリ,ルイジ] [Ghirri,Luigi]
1943‐1992。レッジョ・エミリア県スカンディアーノ生まれ。写真家。コンセプチュアル・アーティストたちとの共同制作をきっかけに写真を始める。アジェ、ウォーカー・エバンス、アンドレ・ケルテスらの影響を受け、1973年より本格的に写真制作に向かい、実験的な写真表現を探究。1980年以降は、主にイタリアの風景と建築、とりわけ生涯暮らしたレッジョ・エミリア周辺の風景をテーマに活動。建築家アルド・ロッシとの共同制作や画家ジョルジョ・モランディのアトリエ撮影など、室内のテーマにも取り組んだ。1977年には出版社Punto e Virgolaを設立。1992年急逝。享年49
萱野有美[カヤノユウミ]
1975年千葉県生まれ。東京外国語大学外国語学部欧米第二課程(イタリア語)卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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