出版社内容情報
「細かい史実にこだわりを持つロックジャーナリストとして、日々難しさを感じていたことがある。ほんのささいな関連情報も全部入れたいのに、そうすると文章が入り組んでしまう。でも、この悩みからアイディアが生まれた。図を使って表現すればいい。ファミリーツリーの形で。そうすれば図解することができる」
(ピート・フレイム序文)
ザ・ビートルズを主軸にロックミュージックが躍動した60-70年代、アーティスト同士の相関関係を樹形図で表したファミリーツリーは、その後のポピュラー音楽研究に多大な影響を与えた。主要なロックバンドの変遷を表した31枚のツリーを観音綴じにし、著者コメントを全文訳出。50年代ロカビリーから70年代プログレッシブやニューウェイブに至るまで、同時代にアーティストたちと交流したピート・フレイムの極私的視座から、英米ロックの系譜を俯瞰したファン必読の書。
本書に登場する主なアーティスト Gene Vincent, Cliff Richard, The Shadows, The Rolling Stones, Pretty Things, Kinks, The Byrds, The Who, Eric Clapton, Jeff Beck, Jimmy Page, Faces, Led Zeppelin, Jefferson Airplanes, Fleetwood Mac, Pink Floyd, Jethro Tull, Bad Company, Janis Joplin, The Moody Blues, The Eagles, Fairport Convention, Traffic, Genesis, CSN&Y, Frank Zappa, Yes, Deep Purple, Soft Machine, New York Dolls, King Crimson, Roxy Music, Thin Lizzy, Hawkwind, Brinsley Schwarz, The Doobie Brothers, Whitesnake, Talking Heads, Patti Smith, The Clash, lan Dury . . .
内容説明
細かい史実にこだわりを持つロック・ジャーナリストとして、日々難しさを感じていたことがある。ささいな関連情報も全部入れたいのに、そうすると文章が入り組んでしまう。でも、この悩みからアイディアが生まれた。図を使って表現すればいい。ファミリー・ツリーの形で。英国の音楽ジャーナリスト、ピート・フレイムがロットリングで描き切った50~70年代ロックグループの歴史。ロックファン待望の翻訳!
目次
Gene Vincent&The Blue Caps
Cliff Richard&The Shadows
Savages,Crusaders&Outlaws
Kinks Stones Pretties
Eric Clapton:Guitar&Vocals
Beck Page&The Yardbirds
Faces…All Shapes&Sizes
Byrds Of A Feather:I
Nine Airplanes And Four Starships
San Francisco I〔ほか〕
著者等紹介
フレイム,ピート[フレイム,ピート] [Frame,Pete]
1942年イギリス東部ルートン生まれ。音楽ジャーナリスト。60年代から音楽雑誌で取材・執筆を行い、レコード会社A&Rマンやバンドマネジャーなどを務める。69年、ロック&フォーク雑誌「ZIGZAG」を創刊。自らファミリーツリーを描いて好評を博し、その後著名アーティストのレコードジャケットやライナーノーツに採用されるなど世間一般に広まった。ファミリーツリーは79年と83年に書籍化され(93年に合本)、95年にはBBCでテレビシリーズ化された(全12回)。2016年、所有していた膨大な資料をスコットランドのグラスゴー大学図書館に寄贈、Pete Frame Archiveとして学生や研究者に公開された
新井崇嗣[アライタカツグ]
1967年神奈川生まれ。翻訳者、音楽ライター。中央大学法学部法律学科卒、メンフィス大学英語学部言語学学科修士課程修了。1991年から94年まで映画配給会社に勤務し、外国映画およびTV番組の買い付け、販売に携わる。1997年に留学のため渡米し、2001年に帰国。書籍や雑誌記事の翻訳、歌詞対訳、CDライナーノートの翻訳も多数手がけるとともに、音楽ライターとして音楽誌へ寄稿するほか、ライナーノートも執筆している
瀬川憲一[セガワケンイチ]
1968年富山生まれ。ラジオ番組制作者。東京大学文学部卒。衛星放送局勤務を経てフリーに。ラジオ、テレビの番組制作、音楽専門放送の選曲などに従事しながら、音楽ライター、クラブDJのほか音楽制作も手掛ける。映画『ねじ式』音楽担当。制作を担当した主なFM番組にFM NACK5『ラジオのアナ』、FMとやま『URBAN COLORS』などがあり、自ら出演して洋楽歌詞の解説を行った。近年は、洋楽歌詞の内容を1ツイートにまとめるtwitterアカウント『つぶ訳』を運営。多数の洋楽歌詞を紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。