出版社内容情報
ラスキン、モリスの影響をうけて19世紀末イギリスに生まれ、欧米のみならず日本にも波及した工芸デザイン運動の全史を一望する書。
クラフトマンシップ=人間的労働をいかに回復するか。実用品・複製品にいかに美的要素を盛り込むか。ジョン・ラスキン、ウィリアム・モリスらに影響をうけて19世紀末の資本主義先端国イギリスに生まれ、アール・ヌーヴォー、ウィーン分離派、ユーゲントシュティールのみならず日本の民芸運動など各国に影響をおよぼしたプレモダニズム期最大の工芸デザイン運動。その全史を一望する必読文献。
内容説明
クラフツマンシップをいかに回復するか。実用品にいかに美的要素を盛り込むか。ジョン・ラスキン、ウィリアム・モリスの影響下に19世紀末のイギリスに生まれ、アール・ヌーヴォー、ウィーン分離派、ユーゲントシュティールのみならず日本の民芸運動など世界各国に影響をおよぼしたプレモダニズム期最大の工芸デザイン運動、「アーツ・アンド・クラフツ」。本書はその全史を一望する古典的名著であり、「必読の基本文献」である。図版多数収録。
目次
1 源流
2 ラスキンの「新しい道」
3 理論から実践へ―ウィリアム・モリス
4 ギルドとそのデザイナーたち
5 ギルドのデザイナーたちと産業
6 アシュビーと機械の工芸
7 効率的な様式にむけて
8 統合か、失墜か?
著者等紹介
ネイラー,ジリアン[ネイラー,ジリアン] [Naylor,Gillian]
1931年、英国シェフィールドに生まれる。オクスフォード大学で英文学を学んだ後、カウンシル・オヴ・インダストリアル・デザインの機関誌「デザイン」の編集に携わる。ブライトン・ポリテクニック、キングストン・ポリテクニックの講師をへて1972年、ロイヤル・コレッジ・オヴ・アートでデザイン史コース担当の専任教員に。1992年、同校教授。1997年、定年退職。芸術学博士(Ph.D.)
川端康雄[カワバタヤスオ]
1955年、横浜に生まれる。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化研究
菅靖子[スガヤスコ]
1968年、福岡県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。ロイヤル・コレッジ・オヴ・アート博士課程修了(Ph.D.)。津田塾大学学芸学部准教授。ロイヤル・ソサイエティ・オヴ・アーツのフェロー(FRSA)。近現代イギリス史、デザイン史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
あかふく