アーツ・アンド・クラフツ運動

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  • サイズ A5判/ページ数 340,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622077619
  • NDC分類 750.2
  • Cコード C1070

出版社内容情報

ラスキン、モリスの影響をうけて19世紀末イギリスに生まれ、欧米のみならず日本にも波及した工芸デザイン運動の全史を一望する書。

クラフトマンシップ=人間的労働をいかに回復するか。実用品・複製品にいかに美的要素を盛り込むか。ジョン・ラスキン、ウィリアム・モリスらに影響をうけて19世紀末の資本主義先端国イギリスに生まれ、アール・ヌーヴォー、ウィーン分離派、ユーゲントシュティールのみならず日本の民芸運動など各国に影響をおよぼしたプレモダニズム期最大の工芸デザイン運動。その全史を一望する必読文献。

内容説明

クラフツマンシップをいかに回復するか。実用品にいかに美的要素を盛り込むか。ジョン・ラスキン、ウィリアム・モリスの影響下に19世紀末のイギリスに生まれ、アール・ヌーヴォー、ウィーン分離派、ユーゲントシュティールのみならず日本の民芸運動など世界各国に影響をおよぼしたプレモダニズム期最大の工芸デザイン運動、「アーツ・アンド・クラフツ」。本書はその全史を一望する古典的名著であり、「必読の基本文献」である。図版多数収録。

目次

1 源流
2 ラスキンの「新しい道」
3 理論から実践へ―ウィリアム・モリス
4 ギルドとそのデザイナーたち
5 ギルドのデザイナーたちと産業
6 アシュビーと機械の工芸
7 効率的な様式にむけて
8 統合か、失墜か?

著者等紹介

ネイラー,ジリアン[ネイラー,ジリアン] [Naylor,Gillian]
1931年、英国シェフィールドに生まれる。オクスフォード大学で英文学を学んだ後、カウンシル・オヴ・インダストリアル・デザインの機関誌「デザイン」の編集に携わる。ブライトン・ポリテクニック、キングストン・ポリテクニックの講師をへて1972年、ロイヤル・コレッジ・オヴ・アートでデザイン史コース担当の専任教員に。1992年、同校教授。1997年、定年退職。芸術学博士(Ph.D.)

川端康雄[カワバタヤスオ]
1955年、横浜に生まれる。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化研究

菅靖子[スガヤスコ]
1968年、福岡県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。ロイヤル・コレッジ・オヴ・アート博士課程修了(Ph.D.)。津田塾大学学芸学部准教授。ロイヤル・ソサイエティ・オヴ・アーツのフェロー(FRSA)。近現代イギリス史、デザイン史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

9
良心の危機(15頁)。ビュージンは1836年『対比』、41年『キリスト教建築の真の原理』(27頁)。機械嫌悪のラスキンと違い、ピュージンはデザインの誠実さ(34頁)。1880年ラスキンが描いた線画「苔と野いちご」(61頁)は繊細なタッチ。女性的。生活は霞、A&Cの道義性(62頁)。勤勉さを欠く人生は罪。芸術を欠く産業は野蛮(63頁)。ラスキン自らは、説教師、道徳守護者とみなした(71頁)。モリスの書物への情熱も熱い(121頁)。モリスデザインはクレインをして簡素と豪華どちらにも振幅するという(128頁)。2013/10/12

あかふく

2
アーツ・アンド・クラフツ運動研究の基本文献。1971年に初版が出たものの1990年第二版の翻訳。内容としてはアーツ・アンド・クラフツ運動の源流からアフター・エフェクトを人物や団体に焦点を当てながら書いていく。そのときに問題になるのは「機械」である。一般的には機械への反発という側面が強調されるが、著者はアーツ・アンド・クラフツ運動が機械に完全に反発したのではなく、折り合いをつけるような方向に動いていたことを解説する。ただ、イギリスはそれを実現することができず、運動の実りはむしろドイツやスカンジナビアで2013/07/30

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