出版社内容情報
一ノ倉沢や屏風岩を初登攀した昭和初年代を代表する登山家小川登喜男(1908-49)。日誌や証言を元に甦る天才クライマーの肖像
小川登喜男(1908-1949)。東京浅草の生まれ。東北帝大と東京帝大の山岳部に在籍(1928-1934)し、谷川岳一ノ倉沢や幽ノ沢、穂高屏風岩、剱岳の雪稜などを初登攀した、昭和初年代を代表する天才クライマーである。登山史ではその名のみ高い小川だが、登山の内実や人物についてはほとんど知られていない。東北大学山岳部の部室に遺された日誌や関係者の証言を交え、稀代の登山家の人生を初めて明かした、読み応えある力作評伝。
第一話 国境稜線に立つ――一九三〇年夏/第二話 東北帝国大学山岳部の生い立ち――一九二三年春/第三話 三日月のアヴェ・マリア――一九二八年四月/第四話 青木小舎に思索生活を探して――一九二九年冬/第五話 谷川岳そして次なる径へ――一九三〇年冬/第六話 闇に飛ぶキューエルスフロイド――東京帝大時代/第七話 もう一度穂高へ――生のきらめきを求めて/あのころはいつも輝いていた――むすびにかえて/[付録]森の中 小川登喜男/参考文献一覧
内容説明
日誌を元に、関係者の証言や稀少な文献を精査して、小川登喜男という稀代の登山家の肖像を初めて明かした力作評伝。
目次
第1話 国境稜線に立つ―一九三〇年夏
第2話 東北帝国大学山岳部の生い立ち―一九二三年春
第3話 三日月のアヴェ・マリア―一九二八年四月
第4話 青木小舎に思索生活を探して―一九二九年冬
第5話 谷川岳そして次なる径へ―一九三〇年冬
第6話 闇に飛ぶキューエルスフロイド―東京帝大時代
第7話 もう一度穂高へ―生のきらめきを求めて
あのころはいつも輝いていた―むすびにかえて
付録 森の中(小川登喜男)
著者等紹介
深野稔生[フカノトシオ]
1942年東京浅草生まれ。戦争末期に仙台へ疎開。物心つく頃から疎開先の里山を遊びまわり新しい世界を知る。公益社団法人日本山岳ガイド協会所属。無名山塾仙台塾長。仙台YMCA山岳会前会長。広告デザイン事務所(株)深野プロ代表取締役会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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