出版社内容情報
八重山に縄文・弥生は到達せず、人々はヤドカリから生まれたという神話をもつ。従来の日本史に収まらない驚きの時空世界を掘り起す。
石垣島から沖縄本島まで400キロ、台湾まで270キロ。島に縄文・弥生文化は到達せず、人々はヤドカリから生まれたという神話をもつ。いまは尖閣問題で騒がしいが、八重山を「日本」や「沖縄」と安易に同一視はできない。凪(平和)であれの願いと共に、土地の痕跡を調べ、言葉の古層に分け入る。従来の日本史には表れない島々の驚くべき歴史文化誌。著者はこれまで沖縄タイムス出版文化賞(2回)、八重山毎日文化賞を受賞。
内容説明
八重山を「日本」や「沖縄」と安易に一体視はできない。凪(平和)が危機の今、本土中心の日本史に収まらない時空世界を独創的発想と緻密な研究で掘り起こす。
目次
第1部(アーマンの末裔;海と山をつなぐもの;人世・ヤマト世;カミゴト;士族と百姓の祭礼;唄は国境を越え;留魂の碑)
第2部(八重山のハンセン病;八重山教員思想事件と青春群像)
著者等紹介
大田静男[オオタシズオ]
1948年沖縄県石垣市生まれ。地元紙・業界紙記者を経て石垣市職員に。石垣市立図書館開館準備室で郷土資料を担当。石垣市立八重山博物館等で勤務。石垣市教育委員会文化課長を2008年退職。八重山諸島の戦史・戦後史・芸能史・ハンセン病史を調べ、『八重山の芸能』(ひるぎ社)で沖縄タイムス出版文化賞、『八重山の戦争』(南山舎)で同賞と日本地名研究所風土研究賞を受賞。2012年、「八重山の歴史と文化を独創的な発想と緻密な研究で明らかにしてきた」功績で八重山毎日文化賞を受賞した。石垣市文化財審議委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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