出版社内容情報
息子の戦死を機にヒトラー政権に反乱を起こした夫婦の運命は? 半世紀ぶりに再発見され各国でベストセラーとなっている感動の長編。
死後60年以上たって全世界で再発見されベストセラーとなったドイツ人作家の遺作長編。実話にもとづくこの小説は、息子の戦死を機にヒトラー政権への密かな抵抗を開始した一介の庶民を主人公に、執拗に彼を追うゲシュタポとの息をもつかせぬ闘い、逮捕拘留からギロチン刑に至る人生を、徹底したリアリズムで描き切る。プリモ・レーヴィが「反ナチス文学の最高傑作」と評した話題作を読みやすく力強い翻訳で刊行。
まえがき
第一部 クヴァンゲル夫妻
第二部 ゲシュタポ
第三部 形勢逆転
第四部 最期
訳者あとがき
内容説明
1940年、ベルリンの街はナチスの恐怖政治に凍りついていた。政治のごたごたに関わらないよう静かに暮らしていた職工長オットー。しかし一人息子の戦死の報せを受け取ったのち、彼と妻アンナは思いもかけぬ抵抗運動を開始する。ヒトラーを攻撃する匿名の葉書を公共の建物に置いて立ち去るのだ。この行為はたちまちゲシュタポの注意をひき、命懸けの追跡劇が始まる…。
著者等紹介
ファラダ,ハンス[ファラダ,ハンス] [Fallada,Hans]
1893‐1947。本名ルドルフ・ディッツェン、26歳で作家デビュー時、グリムのメールヒェンから取ったハンス・ファラダのペンネームを名乗る、横領罪で服役後、地方新聞の記者として取材した農民の暴動をもとにした作品で人気作家となる。ナチスによって「望ましくない作家」に分類され、精神的葛藤から極度のアルコール及び薬物依存症に陥った。戦後、ベルリンでこの長編を書き上げたが、その三ヶ月後に没した
赤根洋子[アカネヨウコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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