ベルリンに一人死す

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  • サイズ B6判/ページ数 607p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622077039
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

息子の戦死を機にヒトラー政権に反乱を起こした夫婦の運命は? 半世紀ぶりに再発見され各国でベストセラーとなっている感動の長編。

死後60年以上たって全世界で再発見されベストセラーとなったドイツ人作家の遺作長編。実話にもとづくこの小説は、息子の戦死を機にヒトラー政権への密かな抵抗を開始した一介の庶民を主人公に、執拗に彼を追うゲシュタポとの息をもつかせぬ闘い、逮捕拘留からギロチン刑に至る人生を、徹底したリアリズムで描き切る。プリモ・レーヴィが「反ナチス文学の最高傑作」と評した話題作を読みやすく力強い翻訳で刊行。

まえがき
第一部  クヴァンゲル夫妻
第二部  ゲシュタポ
第三部  形勢逆転
第四部  最期
訳者あとがき

内容説明

1940年、ベルリンの街はナチスの恐怖政治に凍りついていた。政治のごたごたに関わらないよう静かに暮らしていた職工長オットー。しかし一人息子の戦死の報せを受け取ったのち、彼と妻アンナは思いもかけぬ抵抗運動を開始する。ヒトラーを攻撃する匿名の葉書を公共の建物に置いて立ち去るのだ。この行為はたちまちゲシュタポの注意をひき、命懸けの追跡劇が始まる…。

著者等紹介

ファラダ,ハンス[ファラダ,ハンス] [Fallada,Hans]
1893‐1947。本名ルドルフ・ディッツェン、26歳で作家デビュー時、グリムのメールヒェンから取ったハンス・ファラダのペンネームを名乗る、横領罪で服役後、地方新聞の記者として取材した農民の暴動をもとにした作品で人気作家となる。ナチスによって「望ましくない作家」に分類され、精神的葛藤から極度のアルコール及び薬物依存症に陥った。戦後、ベルリンでこの長編を書き上げたが、その三ヶ月後に没した

赤根洋子[アカネヨウコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

124
ナチスの恐怖政治。歪んだ正義に目をつぶって生きていた、多数の中の二人だった。一人息子が戦死するまでは。夫婦が投げる小さな反骨のつぶて。孤独にも怖れにも、消されることのなかった怒りの炎。ヒトラーの罪を告発する285枚の手書きの葉書。意味がなかったと囚われの二人は嘆くけれど、そうだろうか。現に戦後生まれの私たちの胸に、戦争と、戦争の渦中に生きる人の許されない過ちを焼き付けることに成功している。正義の行いについて指示する人はいなかった。一人で考え、事を為し、一人で捕らえられ、一人で死んだ。映画同様素晴らしい本。2019/12/08

どんぐり

102
ドイツに実在した非ユダヤ人の夫婦をモデルに描いた反ナチス抵抗運動。それは1940年代のベルリンで、ナチスへの抵抗を呼びかける文章を葉書に書いては、それを公共の建物内にこっそり置いていくというもの。国の半分の人間が、もう半分の人間を投獄しているなかで2年以上にわたって行われた。動機は、掛け替えのないたった一人の息子を戦争で失ったことにあった。国民が密告・監視下に置かれた社会で、狩りをする体制側の人間と、追いつめられていく人間との凄絶なドラマがくり広げられる。→2022/12/18

キムチ

74
ナチスモノを読み続けている中で 生きているうちに読めたという奇跡的出合いに感謝。生涯のベストにランク値うる。1946 ベルリン ソ連占領地内での執筆、2011に完訳の運び。筆者は著名作家であった。ナチス犠牲者の後を追うように悲惨な生を、そして死を迎え、独再興の姿は眼にし得なかった。実話をもとにサイドストーリーで話を膨らませたことでより鮮明に当時の社会、細部まで恐怖と狂気に満ちた空気が伝わってくる。一人息子の戦死から思い立ち始めた小さな抵抗は葉書を書くこと。作品中、ヒトラー、幹部、SS将校は登場せず、葉書犯2022/09/01

クリママ

52
小さな字、二段組、600ページ強。ナチス・ドイツがフランス侵攻して勝利したころ、戦争で一人息子を失った夫婦が、多くの人に気づいてもらおうと、ヒトラーを否定する葉書をあちこちの建物に置いた、実際にあった抵抗活動を題材にしたフィクション。漠然と支持する人の上に乗ったナチスの恐怖政治の恐ろしさに、その時代に生きていたら自分ならどうであっただろうと考えずにはいられない。自堕落な人と、崇高な人との差が大きくて戸惑い、ナチスの刑事、裁判官の人の心を持たない残酷さに身震いする。⇒2022/09/16

つちのこ

45
生涯ベストになりそうな予感がする。二段組607頁の大作にも関わらず、眠ることさえ忘れるほど作品の世界に没頭した。ナチス隆盛下のベルリンで、国家社会主義に抵抗する労働者夫妻の実話をもとに描かれたというが、特筆すべきは戦後すぐの1946年に上梓された作品であるということ。ナチの残党やネオナチも多くいたであろう混乱の敗戦下で、抵抗運動に奔走した人々は、この作品をどう受け止めたのだろうか興味が湧く。政府を批判した285通の葉書と手紙のいきさつは、当時の市民の記憶にわずかでも残っていた時期ではないか。それを思うと⇒2022/10/23

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