出版社内容情報
音楽を手がかりに、ナチ支配下のユダヤ人と社会への窓を開く。感情を伝える歌、大道芸や合唱団、収容所の交響楽団。譜面34点収載。
内容説明
ユダヤ人絶滅計画が進むゲットーの歌。収容所のオーケストラや秘密の合唱会。発掘された音楽が「精神的抵抗のシンボル」という神話を覆し、生と死のはざまにある人間の多様な経験を証言する。
目次
序論 音楽を救う―「精神的抵抗」を超えて
第1章 「哀れみを、ユダヤ人の心よ」ワルシャワ・ゲットーの音楽(ユダヤ人の都市ワルシャワの状況;ゲットー生活の両極;街頭の音楽;劇場;ワルシャワ・ゲットーのオーケストラ;ポーランドとユダヤの闘い;後世のために記録する)
第2章 ヴィルナ―政治家とパルチザンたち(リトアニアのエルサレム;戦争、そしてゲットーへの強制移住;嵐のあとの静けさ;ユダヤ人のアイデンティティを抱いて;パルチザンと若者たち;ゲンスとゲットーの劇場;劇場の先に)
第3章 過去と向き合う歌―ザクセンハウゼンの生活(収容所の歴史;ドイツ人政治犯、チェコ人芸術家、特権の諸段階;冷笑、ナショナリズム、ポーランド人の体験;オーケストラ、強制された音楽、ユダヤ人;ザクセンハウゼンを回想する)
第4章 人間性の断片―アウシュヴィッツの音楽(アウシュヴィッツの風景;一般収容者の歌;「特別囚」たちの生活;没収財産登録事務所のメドレー;強制された歌唱、オーケストラ、ナチ当局;音楽と死の収容所の世界)
著者等紹介
ギルバート,シルリ[ギルバート,シルリ][Gilbert,Shirli]
南アフリカのヴィットヴァータースランド大学を卒業後、英国オックスフォード大学で現代史を専攻。現在、英国サウサンプトン大学パークス研究所の上級専任講師(教授格)。ユダヤ・非ユダヤ関係論。ホロコーストと音楽の接点にかんする研究やナチズムが南アフリカのアパルトヘイトに及ぼした影響などについて調査研究を行っている
二階宗人[ニカイムネト]
1950年生まれ。早稲田大学卒。NHK記者。特派員としてローマ、パリ、ジュネーヴ、ロンドンに駐在し、ヨーロッパ・中東・アフリカ総局長。とくにバチカンおよび東西冷戦を中心とするヨーロッパ情勢を取材。NHKエンタープライズ・ヨーロッパ社長、NHKグローバルメディアサービス執行役員を歴任。現在、日本宗教学会会員、チェコ音楽コンクール顧問。ホロコーストをめぐる思潮と宗教間対話をテーマに研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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takao
1959のコールマン
kei
読書依存症