親切な進化生物学者―ジョージ・プライスと利他行動の対価

個数:

親切な進化生物学者―ジョージ・プライスと利他行動の対価

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月26日 19時02分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 514,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622076667
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0045

出版社内容情報

利他行動の進化の謎をめぐる飽くなき探究の歴史を、謎の鍵を握った科学者の数奇な生涯とともに描くスリリングな科学ノンフィクション

内容説明

熾烈な生存競争と淘汰のもとで、なぜ他者を利する行動が生じたのか?本書は哲学的テーマをはらんだ重厚な科学ノンフィクションであり、その謎を追い求めた末にホームレスとして死んだ異端の科学者ジョージ・プライスの驚愕の伝記でもある。第1部では、メイナード・スミス、フィッシャーら巨星たちが織りなす波乱の科学史をたどる。第2部は進化学史と伝記が合流するところから始まる。プライスが導いた淘汰の方程式は、利他行動の理論に待望の普遍的定式を与え、「多層レベル淘汰」という大きなダイナミクスをも見渡すものだった。進化生物学の哲人ビル・ハミルトンとプライスの交流の記録も胸を打つ秀作。

目次

第1部(戦争か平和か;ニューヨーク;淘汰;放浪;友好的なヒトデと利己的なゲーム;奮戦;さまざまな解決策;容易な道はない)
第2部(ロンドン;「偶然の一致による」回心;「愛の」回心;清算;利他行動;最後の日々)

著者等紹介

ハーマン,オレン[ハーマン,オレン][Harman,Oren]
バル・イラン大学(イスラエル)大学院、科学・技術・社会研究部門主任教授。ヘブライ大学、ハーヴァード大学、オックスフォード大学で歴史学と生物学を修め、大学で生物学史とライティングの教鞭をとる傍ら、執筆活動をしている。The Price of Altruism(W.W.Norton,2010)(Bodley Head/Random House,2010)はロサンゼルス・タイムズの2010年度の出版賞で科学技術部門の最優秀賞を受賞し、ピュリツアー賞にもノミネートされた

垂水雄二[タルミユウジ]
1942年大阪に生まれる。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。出版社勤務をへて1999年よりフリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

3
15-122 ジョージ・プライスの共分散式を用いた方程式を真の意味で容易に評価できないが、現在では彼の貢献が次第に大きく認められつつある。遺伝子、個体、群、種という多層レベルで進行する淘汰を一元的に捉えることを可能にした。言い換えると、利他行動の進化を血縁淘汰や互恵的利他行動という特殊な概念を使うことだけによってではなく、一般的に説明できる道を切り開いた。その全てが、進化生物学のブレイクスルーにつながっていた …謎の鍵を握った科学者の数奇な生涯とともに描かれている秀作!これぞ典型的な科学ノンフィクション。2012/02/05

EnJoeToh

3
素晴らしい。2012/01/16

tuppo

2
The Price of Altruism。利用しようとする人にとってはおそらく安価すぎるけれど誠実な姿ではないのかもしれない。大学生のときにプライス方程式みてたまげたのを思い出す。こうやって経緯をみるとまるで自分の理解は浅いしまだまだとんでもないものを含意してるようで不思議さにやっぱり驚く。10年後にはもう少し理解できているといいなあ。(w)Δ(z)=Cov(wi,zi)+E(wiΔzi)2016/11/25

mononofu

2
最後の『ウィトゲンシュタインの壁』が泣かせるがこれは決して他人ごとではない。科学、文学、倫理、哲学、宗教などは確かにこの利他行動の謎で交差する。2015/04/08

中年サラリーマン

2
マンハッタン計画、トランジスタ開発に裏方として関わった後、進化生物学で他者を利する行為である利他行為の研究で業績をあげるが体調悪化やいろんな事からキリスト教に帰依したり、浮浪者に自分の生活費をかけてまで救ってあげたり。そして謎の自殺。そんな稀有な科学者の一笑を綴った伝記。バックグラウンドがないとなかなか読み進められないかもしれませんが、世の中凄い人がいるもんだなと思いました。2012/04/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4491507
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。