建築を考える

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  • サイズ A5判/ページ数 113p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622076551
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0052

出版社内容情報

素材、土地がもつエネルギー、構造と細部、光と影の設計に徹底的かつ創造的にとりくみ、詩的で情感にみちた、類まれなる建築空間を生み出してきた建築界のカリスマ、ペーター・ツムトア(著者の意向により、呼び慣わされてきた英語読みの「ピーター・ズントー」を独語読みに改めます。)理想の建築、美、光について―論理を超えて信じ、実在させたいと願うものへの思いをつづった初のエッセイ集。長く邦訳が待たれていた名著の刊行がついに実現する。
■鈴木仁子訳 写真=杉本博司 ブックデザイン=葛西薫

真実が現れるには静けさがいる。
この静かな期待の時に形姿を与えることが、
建築家の芸術的使命である。―ペーター・ツムトア



Peter Zumtor(ピーター・ツムトア)
1943年スイス、パーゼルの家具職人の家に生まれる。歴史的建造物の保護・修復の仕事に携わった後、79年に建築家として独立。以来、資本主義の歯車に乗らず、クラフト的に美しく、構造的にも優れた建築を発表し、建築通の心を捉える。地元の御影石でつくられた〈ヴァルス温泉〉(1996)は、訪れた人をその美しさで魅了し、建築界を越えて世界中のひとびとの讃嘆を集めている。2008年高松宮殿下記念世界文化賞、2009年に建築界最高のプリツカ賞受賞、2011年には当代一流の建築家一人が指名をうける「サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン」を手がけた。現在は地方の小さな村ハルデンシュタインのアトリエにて活動。

目次

物を見つめる
美しさの硬い芯
物への情熱
建築の身体
建築を教える、建築を学ぶ
美に形はあるか?
実在するものの魔術
風景のなかの光
建築と風景
ライス・ハウス

著者等紹介

ツムトア,ペーター[ツムトア,ペーター][Zumthor,Peter]
1943年スイス、バーゼルに、家具職人の息子として生まれる。父の元で家具職人の修業後、バーゼルの工芸学校(Kunstgewerbeschule Basel)とニューヨークのプラット・インスティテュート(Pratt Institute)で建築とインダストリアルデザインを学ぶ。その後10年間、スイス、グラウビュンデン州で史跡保護の仕事に携わる。1979年よりハルデンシュタインにアトリエを構える。ハルデンシュタイン在住

鈴木仁子[スズキヒトコ]
1956年岐阜県生まれ。名古屋大学文学部卒業。名古屋大学大学院文学研究科修士課程中退。椙山女学園大学教授。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

105
先日読んだ多和田さんの本で気に留めたスイス人の建築家によるエッセイ集。主に建築に関する講演が元だが、専門的というより建築物の本質的な実相を掘り下げていく内容で、作りびととしての感性に惹かれながら興味深く読めた。その文章も難しい言葉は使わずに無駄のない洗練されたもので人間性を感じさせる。著者は建築物が醸成する空気感を大切にしており、人工物が自然の中にある事実を理想論のように捻じ曲げずに、あるがままの肌感覚というものを具体的に探究する思考に思えた。建築と文学(谷崎やカルヴィーノなど)を繋ぐ語りも面白かった。2022/10/18

nobi

60
冒頭で伯母の家の記憶を語っている。原文がドイツ語とは思えないような柔らかな日本語(訳:鈴木仁子)。森閑として美しい小説の世界に入っていくよう。「設計をするとき、…、忘れかけていた古い記憶のなかに浸っている。」特に触感の記憶。ただ作るのは彫刻でも楽曲でもなく「そこで営まれる生を包む殻」である建築。ドローイングだけで終わらない。素材を選び、面と面の交わり、エッジや接ぎ目といった部分に心を配る。J.S.バッハの音楽のように「すべての細部が全体のなかで意味を持つ」ように。いつか聖ベネディクト礼拝堂を訪れてみたい。2021/05/23

月世界旅行したい

11
ピーター・ズントー(Peter Zumthor)のことだったのね。2015/12/17

Holger

5
装丁に惹かれ購入。著者が高名な建築家であることは知りませんでした。著者の色々な講演の原稿をまとめた本。そのため、話のテーマは多岐に渡り、独立した話が数本掲載されているという感じです。ただし、著者の主張は一貫して、「建築の素材が風土の素材とが繋がっていなければならない」という考え方に基づいている。ただし、建築物が埋没するのではなく、風土の歴史に介入し、既存の事物との間に緊張関係を生み出し、今までとは違った風景を作り出すことができて価値ある建築物といえるということ。何度も読み返し、著者の美学や哲学に触れたくな2013/10/27

J

4
ズントーによる、建築にまつわるエッセイ集。ルイスカーン建築論集にも似た形式だが、比較的軽め。情熱的、感情的な文章が、非常に長い時間と手間をかけた濃密な建築のイメージとよく重なる。素材のことなどかなり具体的な建築周りの話から、他の建築家の作品に関する構造的、観念的な話までありおもろい。他の人の感想を見ると、建築には明るくない人も結構読んでいるみたいでそれもなかなか興味深いような。2022/12/07

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