出版社内容情報
一刻もはやく原発依存社会から脱却すべきである。福島原発事故以来の日本社会に向けて『磁力と重力の発見』の著者が描く書き下ろし。
『一六世紀文化革命』(全2巻、2007年)の最終章で、自然を支配しようとした近代科学およびその科学技術への批判を著者・山本義隆は展開した。同書「あとがき」では、その極北にある核エネルギー問題にも紙面が割かれている。このたびの福島原発事故、およびその後の政府・東京電力・マスメディアはじめ日本社会の反応を目の当たりにした著者は、長年考えてきた核問題・原発依存社会について、はじめて自身の考えを一冊の本に書き下ろした。
内容説明
一刻もはやく原発依存社会から脱却すべきである―原発ファシズムの全貌を追い、容認は子孫への犯罪であると説いた『磁力と重力の発見』の著者、書き下ろし。
目次
1 日本における原発開発の深層底流(原子力平和利用の虚妄;学者サイドの反応;その後のこと)
2 技術と労働の面から見て(原子力発電の未熟について;原子力発電の隘路;原発稼働の実態 ほか)
3 科学技術幻想とその破綻(一六世紀文化革命;科学技術の出現;科学技術幻想の肥大化とその行く末 ほか)
著者等紹介
山本義隆[ヤマモトヨシタカ]
1941年、大阪に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。現在、学校法人駿台予備学校勤務。著書に『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003:パピルス賞、毎日出版文化賞、大佛次郎賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
しろ
那由田 忠
makoppe
MrO