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出版社内容情報
アルジェリアを代表する女性作家の最高傑作。アルジェリア独立戦争を舞台に文化の衝突と少女の運命を活写。リチャード・パワーズ絶賛
内容説明
舞台はアルジェリア。「ファンタジア」とは北アフリカに古来から伝わる、戦闘を模した騎馬芸のことだ。疾駆する騎馬、いっせいに空に向けて銃を放つ騎士たち、それにあわせ女たちがあげる鋭い叫び声。様々な声が絡み合うファンタジアの形式を模して、物語はギャロップのリズムのように自在に、一世紀以上にわたるフランスのアルジェリア占領から独立後までをたどる。文字を覚えひそかに男たちと手紙をかわす少女たち、自らの殺戮の記録を書きとめる征服者、伝統的価値観に生きる女たち…。さまざまな人物の声が響き合い、声の連鎖はやがて歴史の壮大なアラベスクとなり、読む者を圧倒する。これは、無数の声による自伝なのだ。20歳で「アルジェリアのサガン」といわれ、近年はノーベル賞候補となり話題を集める作家が、イスラームとヨーロッパの衝突と個人の運命を圧倒的な筆力で活写。リチャード・パワーズも絶賛した傑作長篇。
著者等紹介
ジェバール,アシア[ジェバール,アシア][Djebar,Assia]
イスラーム圏を代表する作家・映像作家。本名ファーティマ=ゾフラー・イマライェーヌ。1936年フランス植民地支配下のアルジェリア・シェルシェルに生まれる。当時のアルジェリア女性のなかで例外的に高等教育を受け、1955年フランス・セーヴルの女子高等師範学校にアルジェリア女性としてはじめて入学。1956年、独立を要求する在仏アルジェリア人学生の授業ボイコットに賛同し、試験を放棄。同年、20歳のときにアシア・ジェバールの筆名で小説『乾き』を発表、「アルジェリアのサガン」といわれる
石川清子[イシカワキヨコ]
千葉県に生まれる。ニューヨーク市立大学大学院仏語仏文学Ph.D取得。現在、静岡文化芸術大学教授。フランス近現代文学、フランス語圏文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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