出版社内容情報
『ヨーロッパ戦後史』の歴史家による自伝的遺著。英国、イスラエル、フランス、チェコ、米国を舞台に団塊世代と時代を描いて感動的。
内容説明
スペンス『記憶の宮殿』にならい、不動の夜に歴史家が想起する、匂い、都市空間、鉄道、言葉の数々。死を前にして驚くべき批評精神みなぎる、回想=社会史。
目次
第1部(質素な生活;食べ物;自動車;パトニー;グリーンラインバス;模倣の欲望;ロードウォーデン)
第2部(ジョー;キブツ;寝室係;パロ・ワズ・イエスタディ;革命家たち;仕事;エリート集団;言葉)
第3部(若者ジャットよ、西へ行け;中年の危機;囚われの魂;ガールズ、ガールズ、ガールズ;ニューヨーク・ニューヨーク;エッジピープル;トニ)
著者等紹介
ジャット,トニー[ジャット,トニー][Judt,Tony]
1948‐2010。ロンドン生まれ。ケンブリッジのキングズ・カレッジ、パリのエコル・ノルマル・スュペリユール卒業。オックスフォードのセント・アンズ・カレッジでフェローおよびチューターを務めた後、ニューヨーク大学の教授に就任。1995年からレマルク研究所の所長としてヨーロッパ研究を主導する。『ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス』その他に寄稿。2005年に刊行された『ヨーロッパ戦後史』(邦訳みすず書房、2008)はピュリツァー賞の最終候補となるなど高く評価される。2007年度ハンナ・アーレント賞を受けた。2010年8月6日、ルー・ゲーリック病により死去
森夏樹[モリナツキ]
1944年大阪生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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