出版社内容情報
貧困・人権問題など社会的につくられる苦しみのエスノグラフィックな掘り起こしと分析。ファーマーら最重要の論者による精選論集。
内容説明
貧困・難民問題など、社会的につくられる苦しみの可視化されない実相をいかに掘り起こすか。P・ファーマー、A・クラインマンらによる精選論集。
目次
遠くの苦しみへの接近とメディア(苦しむ人々・衝撃的な映像―現代における苦しみの文化的流用)
声なき者の表現を掘り起こす/インド・パキスタン(言語と身体―痛みの表現におけるそれぞれの働き)
トリアージの必要を問う「極度の」苦しみ/ハイチ(人々の「苦しみ」と構造的暴力―底辺から見えるもの)
医療テクノロジーと人権/日本(「苦しみ」の転換―北米と日本における死の再構築)
移民の苦しみのありか/スリランカ・英国(悩める国家、疎外される人々)
抑圧装置の解体(拷問―非人間的・屈辱的な残虐行為)
著者等紹介
坂川雅子[サカガワマサコ]
1934年、東京生まれ。東京大学大学院(英語・英文学専攻)修士課程修了。桐朋学園大学教授、長野県看護大学教授を経て、現在は翻訳家
池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年、北海道帯広市に生まれる。1987年『スティル・ライフ』(中央公論社、1991)で中央公論新人賞及び第98回芥川賞を、1993年『マシアス・ギリの失脚』(新潮社、1996)で谷崎潤一郎賞を受賞。現在個人編集で刊行中の『世界文学全集』(河出書房新社)が2010年の毎日出版文化賞(企画部門)を受賞、編者としても2010年の朝日賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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