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解離の病歴

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  • サイズ B6判/ページ数 235p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622075905
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C1011

出版社内容情報

力動精神医学の第一人者、ピエール・ジャネ。精神医学のパイオニアでありながらフロイトの陰に隠れた存在だったが、その臨床重視の姿勢がいま注目を集めている。本書は解離をテーマに、ジャネが携わった膨大な症例の中から主要五例を精選したもの。緻密な観察と回復への道程が鮮かに綴られる。患者の具体的な生活が等閑視される現在、ジャネの洞察は症例報告の重要性を教えてくれる。

内容説明

19世紀のもっとも卓越した臨床家ジャネによる解離五症例を精選。ヒステリーという病の不思議を鮮やかに洞察し、後世に多大な影響を与えた、精神医学の源流。

目次

第1章 症例イレーヌ―記憶喪失、精神的動揺による記憶の解離
第2章 症例ジュスティーヌ―ある固着観念の病歴
第3章 症例リュシー(別人格の出現―無意識の活動、誘発した夢遊病状態下にみる人格の二重化;リュシーの再発―系統性感覚麻痺、心理現象の解離)
第4章 症例アシール―憑依の一例と現代的悪魔祓い
第5章 症例ナディア―身体を恥じる強迫観念、それに由来する痩せ願望

著者等紹介

ジャネ,ピエール[ジャネ,ピエール][Janet,Pierre]
1859‐1947。パリに生まれる。フロイトとならぶ代表的心理学者。19世紀末、サルペトリエール病院でヒステリー、解離の心理学的治療に携わり、外傷性記憶、意識下固着観念、意識野の狭窄、交代性人格、心理学的エネルギー、心的緊張、心的傾向(人格)の階層構造など重要な諸概念を提唱。後年は、ヒステリーから強迫観念、精神衰弱の病理学的考察に視点を移し、それらの論考をコレージュ・ド・フランスで「社会的人格の発達」と題して講じている

松本雅彦[マツモトマサヒコ]
1937年に生まれる。精神科医。1964年京都大学医学部卒業。阪本病院、京都大学精神科勤務を経て、京都大学医療技術短期大学部教授、京都府立洛南病院院長、京都光華女子大学教授を経て、現在稲門会いわくら病院勤務(非常勤)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

eirianda

3
人ひとりが健全に社会生活を全うするのって大変なことなのだなぁ。許容範囲を超えるストレスや自分の中の奇妙な考えが、異常な行動を引き起こしてしまうのは、普通と思っている人々にもありうることだと思う。そして自分にも。こんなことを考え始めると何が普通で何が異常なのか判らなくなってしまいそう。精神科医をはじめメンタルヘルスの仕事に関わる人々は、毎日こんなこと考えながら、異常な症状を訴える患者と接し、どのように健全な自分を保っていられるのか不思議。2014/05/25

メルセ・ひすい

2
14-78.82赤79・1880年にヒステリーは沸騰シ、忘れ去られ`80.百年後に米日で再び関心が↑。この書はそれには微動だにしない。ジャネの症例報告をそして、無意識葛藤・エディプス・コンプレックス・浄化・抵抗等の諸概念を産む経過、その分析心理が解離、下意識、意識野の狭窄、暗示、心的エネルギー、心理学的緊張、現実機能などの概念産出した。19世紀の最も卓越した臨床家、ピエール・ジャネによる解離5症例を精選。ヒステリーという病の不思議を鮮やかに洞察し、後世に多大な影響を与えた、精神医学の源流である。2011/03/11

may

1
夢遊病下における意識の多重化2016/02/08

さくらん

0
途中で断念、、 2019/11/22

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