出版社内容情報
20世紀後半の東アジアではどのような本が読まれ、評価を得てきたか。東アジアの共有財産として、相互で翻訳出版すべき人文書100冊を、東アジア出版人会議に参加する中国・台湾・香港・韓国・日本の編集者たちが協議して選んだ、まさしく画期的なガイドブックの試み。中国語版・韓国語版もほぼ同時発売。新しい文化の地平がここから開かれる。図書館必備。
内容説明
20世紀後半の東アジアではどのような本が読まれ、評価を得てきたか。中国・台湾・香港・韓国・日本の編集者たちが選んだ、人文書ガイドブックの初の試み。
目次
新しい本の道、文明の道のために―東アジア人文書100の本を選定し、ガイドブックを刊行するに当たって
中国(朱光潜『詩論』;瞿同祖『中国の法律と中国社会』 ほか)
台湾・香港(銭穆『中国歴代政治の得失』;牟宗三『政道と治道』 ほか)
韓国(金九『白凡逸志』上下;咸錫憲『意味から見た韓国歴史』 ほか)
日本(佐藤進一『南北朝の動乱』;丸山眞男『講義録』第六冊;第七冊 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
4
14-55 62赤58 20世紀初頭までは、東アジア地域の書籍及び文化、学術の交流は盛んだった。その後、騒乱の歴史のなかで断絶し、我国では中国語・韓国語の人文書はほとんど知られていない。いまここで旬の雰囲気!過去と現在を鳥瞰しながら、新たな「東アジア読書共同体」構築の再開である。20世紀後半の東アジアではどのような本が読まれ、評価を得てきたのか。東アジアの出版の共有財産として、相互で翻訳出版すべき人文書100冊を、国を超えた編集者たちが選んだ、人文書ガイドブック。日本からは丸山眞男・網野・石牟礼他…2011/02/04
うな坊
1
全部読んだわけではない。取り上げられた書名のみ閲覧したに近い。ただ、そこからのみコメントすれば、中国のものがスケールの大きい著作であるのに対し、日本のものは個別のものを論じたものがおおい。2011/06/27
kozawa
1
これらの邦訳もとても少ない人文書の相互翻訳出版計画という野心的な試みに感動。全部読みたい。2011/03/22
笠井康平
0
大労作。文芸書を選考から外したのも良判断だと思います。各著の目次がついているのがうれしい。2012/04/29
てつこ
0
中国、台湾、韓国、日本の人文書とその要旨を紹介。中国の思想に関する知識がないから、要旨すら理解できないものが多々あり。選定の基準は過去50年以内のもの、インパクトを与えたもの、次世代に読んでもらいたいもの等。面白そうな著作は邦訳探して読みたい。2018/09/08