内容説明
反ユダヤ主義、奴隷制、アパルトヘイト。人間の差異を強調し、差別を合理化する人種主義の原像と全体を明らかにした、比較史的アプローチによる記念碑的著作。
目次
第1章 宗教と人種主義の発明
第2章 近代的人種主義の台頭―一八、一九世紀の白人至上主義と反セム主義
第3章 絶頂と退潮―二〇世紀の人種主義
エピローグ 人種主義と二一世紀の夜明け
補遺 歴史的言説としての人種主義概念
訳者解説―日本の人種主義を見すえて
著者等紹介
フレドリクソン,ジョージ・M.[フレドリクソン,ジョージM.][Fredrickson,George M.]
1934‐2008。コネチカット州ブリストル市生まれ。米国の歴史学者。1956年にハーヴァード大学を卒業後、フルブライト奨学金を得てノルウェイに留学。1964年にハーヴァード大学で博士号を取得。同大学やノーザンウエスト大学で教鞭をとり、1984年から2002年までスタンフォード大学で米国史の教授を務める。専門は米国と南アフリカの人種関係の比較史。一定のテーマのもとに複数の地域や時代を比較・研究することで対象を立体的に記述する比較史の方法論を切り開いたとされる
李孝徳[イヒョドク]
1962年福岡県小倉生まれ。現在、東京外国語大学准教授。表象文化論、ポストコロニアル研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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