内容説明
汪兆銘国民政府の関係者に対する、蒋介石国民政府・共産党政府による裁判史。元特派員が、臨場感あふれる筆致で描く。公開された史料による解説を付す。新版。
目次
汪兆銘
南京、最後の日
「漢奸」裁判はじまる
陳公博
〓(ちょ)民誼
陳璧君
両巨額の処刑
林柏生
梅思平
梁鴻志〔ほか〕
著者等紹介
益井康一[マスイヤスイチ]
1911‐1999。1911年徳島市に生まれる。1932年毎日新聞社に入社。1939年1月から45年の終戦まで中国特派員。帰社後、中部、東京両本社編集局次長。西部本社編集局長、北海道発行所取締役編集担当、東京本社編集局顧問を経て、68年ラジオ関東(現ラジオ日本)入社、同社専務取締役。1999年歿
劉傑[リュウケツ]
1962年北京に生まれる。1993年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。同年、博士学位(文学)取得。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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讃壽鐵朗
4
汪兆銘の「最後之心情」を読むと、彼がいかに日本を軽く見ていたかがよく分かった。2020/01/29
rubeluso
1
日本の敗戦によって中国大陸に取り残された対日協力者、すなわち中国にとっての「裏切り者」である人達の裁判の模様を当時の新聞記事などを元に復元した著書。潔く自殺するもの、必死に弁解するもの、罪を受け入れ何も語らないもの……と各人それぞれの模様がわかれている。 それにしても、自己を弁解するための場での論述ということを差し引いても、対日協力政権内部の人たちの日本への反感があからさまに語られるあたりはいろいろ詰んでたんだなという思いを禁じ得ない2014/09/26
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