内容説明
ポストコロニアル思想の雄バーバ。ネイション論から芸術論、コスモポリタニズム論、さらにマイノリティとしての生い立ちまで。思想の全体像が明かされる。
目次
序論 ナラティヴの権利
ナラティヴの可能性(アウラとアゴラ―他者との交渉に開かれた陶酔、そして隙間から語ること;冗談はさておいて―自己批判的な共同体の理念について)
ネイション論からグローバル状況へ(散種するネイション―時間、ナラティヴ、そして近代ネイションの余白;振り返りつつ、前に進む―ヴァナキュラー・コスモポリタニズムに関する覚書)
みずからを語る(アイデンティティのはざまで;理論を生き延びていく)
訳者解題 ポストコロニアリズムという言説―ホミ・バーバ その戦略と臨界点
著者等紹介
バーバ,ホミ・K.[バーバ,ホミK.][Bhabha,Homi K.]
1949年インド・ボンベイ生まれ。サセックス大学、シカゴ大学を経て、ハーバード大学英米文学科教授および人文学センター所長。文学博士(オックスフォード大学クライスト・チャーチ英語文学科)
磯前順一[イソマエジュンイチ]
1961年水戸生まれ。国際日本文化研究センター准教授。東京大学大学院博士課程中退
ガリモア,ダニエル[ガリモア,ダニエル][Galimore,Daniel]
1966年ロンドン生まれ。日本女子大学英文学科准教授。文学博士(オックスフォード大学東洋学部リネカー・カレッジ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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