書くこと、ロラン・バルトについて―エッセイ集〈1〉文学・映画・絵画

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622074755
  • NDC分類 934
  • Cコード C0098

内容説明

漱石に比すべき大作家マシャード・デ・アシス紹介から長尺のバルト追悼、ボルヘス、ホジキン論まで。つねに華やかで挑発的な存在であり続けた批評家の軌跡。

目次

読むこと(詩人の散文;どこに、力を―P・Dに;死後の生―マシャード・デ・アシス;喪に服して;英知のプロジェクト ほか)
見ること(映画の一世紀;小説から映画へ、ファスビンダーの『ベルリン・アレクサンダー広場』;文楽覚え書;空想の場;イメージの悦び ほか)

著者等紹介

ソンタグ,スーザン[ソンタグ,スーザン][Sontag,Susan]
1933‐2004。アメリカの作家・評論家。長編小説にはThe Benefactor、『死の装具』(早川書房)『火山に恋して』(みすず書房)、In Americaがある。また、短篇集や戯曲、『写真論』(晶文社)『隠喩としての病い・エイズとその隠喩』『他者の苦痛へのまなざし』(みすず書房)などのエッセイがある。さらに四つの長編映画の脚本執筆と監督をし、アメリカとヨーロッパにおいて劇の演出も手がけた

富山太佳夫[トミヤマタカオ]
1947年鳥取県に生まれる。1970年東京大学英文科卒業。1973年同大学大学院修士課程修了。現在、青山学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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三柴ゆよし

18
ソンタグが好きな文学、映画などについて書いた雑多なエッセイを集めた本だが、よかった。というか、ここでとりあげられている作家(マシャード・デ・アシス、アダム・ザガエフスキ、ゼーバルト、キシュ、ヴァルザー、ゴンブローヴィッチ、ルルフォ、ボルヘス……etc)がびっくりするほど自分の好みにドンピシャだったので、単なる俺得といえる。映画の部ではファスビンダーの『ベルリン・アレクサンダー広場』に関する文章もある。最も長いロラン・バルト論、ゴンブロ『フェルディドゥルケ』についての小文とボルヘスへの手紙が激アツだった。2020/08/20

n_kurita

1
ちょっと難しかった…「見ること」の章は面白く読んだが、「読むこと」についての章は主題としている書籍や、それにまつわる知識などがなさすぎて理解が及んでない。また数年後読み直したほうが良いかもしれないなー。2018/10/30

rinrin

1
⑦点 ボルヘスへの手紙が格好よい2009/10/17

小丸

0
文学、映画、美術に関するエッセイ集。ひとつの作品、作家から次々に展開してゆく知識、思想に圧倒される。2013/03/31

更新停止中

0
「小説のストラテジー」に続いてこんなものを読むと、もう自分には何を読む力も鑑賞する力もないな、と腹を出してひっくり返りたくなる。でもやっぱりゴンブロヴィッチは読まなければ。/映画に関する文章は「そうなんだよ、だから私『映画』(カッコつきで)という文化と文化圏が嫌いなんだよ」という事がまず前提として掲げられていたためそこで思考停止して自己完結してしまってあまりつっこんで読めず。/「空想の場」で「こういうものが好きなんだ」という話を嬉々としてする油断した顔が一瞬だけ見えたようで少しだけほっとしたりもした。2013/01/20

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