内容説明
仙台郊外に立つ「医療法人社団清光会中東北総合病院」。婿養子で入った病院を一代で日本トップクラスの総合病院にした池田利宗と、出来損ないの次男として育ちながら、天才的な経営手腕を発揮し、時に手段を選ばずに病院とグループ企業をさらに大きくした池田利雄。父子二代を中心としながら、家族の確執、大病院の栄華とその躓きを描く長編小説。
著者等紹介
濱嘉之[ハマヨシユキ]
1957年、福岡県生まれ。中央大学法学部卒業後、警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課などを経て、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室、再び公安部公安総務課を経て、生活安全部少年事件課に勤務。警視総監賞、警察庁警備局長賞など受賞多数。2004年、警視庁警視で辞職。衆議院議員政策担当秘書を経て、07年『警視庁情報官』(講談社)で作家デビュー。危機管理コンサルティング事務所代表を務めるかたわら、各メディアでコメンテーターとしても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おいしゃん
27
長いことかけて読了。「院内刑事」では警察色より医療色が強くなったが、今回は完全に医療モノに。主人公が切れ者スーパーマンのような活躍を見せるのは相変わらずだったが、百年史を読んでいるかのような冗長さもあり、濱ファンでないとなかなかすんなり読了は難しいイメージも感じた。2023/05/11
紫の煙
14
先代のシベリア抑留の話から始まる、物語である。長い物語であるが故に、読了に結構時間がかかった。兄弟の中でも、期待されない子供として育った利雄の栄光と挫折は、強烈な印象を残した。トップは常に孤独である。2023/05/14
たぬき君
10
東北地方に先進医療を持ち込み大病院を築き上げた華麗な一族なる物語。家族の確執と大病院の栄華とその躓きを描いている。栄華から挫折、崩壊へは一瞬で強烈な印象を残した。2023/06/25
hirokun
9
★5 この作品は、読んでいる人が少ないみたいですが、私は、大変面白く読ませてもらいました。 事業経営者としての考え方については、私にとっては頷ける部分があります。2022/12/24
H
8
大病院の一族の話。妙にリアルだったけどモデルはいるのかな。2023/04/11