救済の星

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  • サイズ A5判/ページ数 695,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622074595
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C1010

内容説明

「“すべて”についての認識はすべて死から、死の恐怖から始まる」。第一次大戦後、西欧近代への絶望とその根底的な批判から「常識の思考」へと立ち戻り、対話的実存のあり方を考察した世紀の書。

目次

第1巻 要素、あるいは永続的な前世界(“すべて”を認識する可能性について;神とその存在、あるいはメタ自然学;世界とその意味、あるいはメタ論理学 ほか)
第2巻 軌道、あるいはつねに更新される世界(奇跡を体験する可能性について;創造、あるいは事物の永続的な根拠;啓示、あるいはつねに更新される魂の誕生 ほか)
第3巻 形態、あるいは永遠の超世界(御国を祈りによって手に入れる可能性について;火、あるいは永遠の生;光線、あるいは永遠の道 ほか)

著者等紹介

ローゼンツヴァイク,フランツ[ローゼンツヴァイク,フランツ][Rosenzweig,Franz]
1886年12月25日、ドイツ(カッセル)の裕福なユダヤ人家庭に生まれる。フリードリヒ・マイネッケのもとでヘーゲルの政治哲学と歴史理論にかんするすぐれた論文を書き(のちに『ヘーゲルと国家』1921として出版)、研究者としての未来を嘱望された。しかし、やがて西洋哲学に疑問を抱くようになり、みずからのルーツであるユダヤ教の意義を再発見する。第一次大戦末期の1918年に、兵士として派遣されていたバルカン戦線の塹壕のなかで突然霊感を受け、主著『救済の星』(1921)を執筆。1920年10月には、ユダヤ人の成人教育の機関である「自由ユダヤ学舎」を開校する。1921年には筋萎縮側索硬化症という難病に冒されるが、マルティン・ブーバーと旧約聖書の新しいドイツ語訳に着手する。1929年12月10日、死去

村岡晋一[ムラオカシンイチ]
1952年生まれ。中央大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科後期課程中退。現在、中央大学理工学部教授。専門はドイツ観念論、ドイツ・ユダヤ思想

細見和之[ホソミカズユキ]
1962年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。現在、大阪府立大学人間社会学部教授。博士(人間科学、大阪大学)。ドイツ思想専攻、詩人

小須田健[コスダケン]
1964年生まれ。1995年中央大学大学院文学研究科哲学専攻(博士後期課程)単位取得退学。現在、中央大学、清泉女子大学、東京情報大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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無能なガラス屋

2
「われわれは、みずからを見いだすところでみずからの〈まことに〉を語ることになる。たんなる偶然などはひとつもない。人格性の誕生は、(…)けっして偶然ではなく、むしろ創造である。ダイモーンが性格を不意打ちすることによって〈自己〉へと生まれ変わるのは、異教のメタ倫理的な立場からすればたしかにそう見えても、けっして偶然ではなく、むしろ啓示である。人間はそのように生まれつき、生まれ変わったものとして、みずからを眼前に見いだす。」2025/02/04

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